
薄着になると、後ろの首から背中にかけて見えやすくなるもの。
若い頃は背中の毛が気にならなかった方も、40・50代になると産毛が濃くなっている可能性があります。
美容ライターでコスメコンシェルジュの筆者が、年齢による背中の変化とケア方法をご紹介します。
■産毛、乾燥……40・50代の背中の変化
女性は更年期になると、心身にさまざまな変化が起こるもの。自分の目では見えにくい背中にも変化が起こっています。
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薄着になる季節に気をつけたいのが、背中の産毛の変化です。昔は産毛だったはずの毛が濃くなっている可能性があります。
更年期になると、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が減少し、ホルモンバランスが崩れやすくなります。
エストロゲンの分泌量が減少すると男性ホルモンの影響を受けやすくなり、体毛が濃くなる場合があります。
また、更年期の変化として、背中のかさつきやかゆみを感じるケースも。
エストロゲンはコラーゲンの生成を促すため、エストロゲンが減少すると肌の水分や弾力が低下しやすくなり、乾燥やかゆみなどにつながります。これらを防ぐためにも、背中にも保湿が必要です。
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■自宅ででできる背中の産毛ケア方法3つ
背中の産毛をセルフケアする場合は、以下の3つの方法があります。
いずれの方法も、背中は自分の目で確認しにくく、手も届きにくいため、合わせ鏡でケアするなどの工夫が必要です。
家族やパートナーに手伝ってもらえる場合は、協力してもらうことをおすすめします。
カミソリ・電動シェーバー
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自宅で手軽に処理するなら、カミソリや電動シェーバーが便利です。
カミソリは、ドラッグストアなどで手軽で購入ができてコスト面でも魅力的ですが、刃が肌の表面も削ってしまう場合があるため、肌への負担は避けられません。
一方、電動シェーバーであれば、刃が肌に直接触れずに毛をカットできるため、肌に負担がかかりにくいでしょう。
家庭用脱毛器
近年は、エステサロン級のケアができる家庭用脱毛器も販売されています。
痛みの軽減に配慮している商品や、美肌効果が期待できる商品もあり、選択肢が豊富です。
背中以外のケアでも幅広く使えるため、自宅で入念なケアをしたい方は検討してみるとよいでしょう。
除毛クリーム
簡単に背中ケアをしたい場合は、除毛クリームも候補に挙げられます。
毛を溶かして除毛するアイテムなので、クリームを塗布して放置して洗い流すだけでOK。伸びてきたときの毛がチクチクしにくいので、カミソリ処理後のチクチクが気になる方にも適しています。
ただし、背中に塗る場合はクリームが髪につかないように注意が必要です。除毛クリームは髪の毛も溶かしてしまうため、髪が背中につかないようにしっかりと束ねてまとめておきましょう。
■プロにお任せできる背中のケア方法2つ
背中のセルフケアが難しいと感じる場合は、プロにお任せするのもよいでしょう。コストはかかりますが、簡単に理想的な背中に近づけます。
主な方法として挙げられるのは、医療脱毛とエステ脱毛です。
医療脱毛
美容クリニックで受けられる医療脱毛は、レーザーによる施術を行なっています。
レーザーは、毛の硬さや濃さなど状態によって使い分ける必要があるため、事前のカウンセリングで毛の状態を確認してもらい、問題なく受けられるか確認しましょう。
脱毛は1度で完了するものではなく、継続的に通う必要があります。医療脱毛は半永久的な効果が期待できるため、予算や時間を考慮したうえで選択するとよいでしょう。
エステサロン
医療脱毛よりも手軽に受けやすく、通いやすいといえます。
ただし、医療脱毛のように半永久的な効果は得られず、施術回数も多くなる場合があります。こちらも、予算や時間を考慮したうえで選択するとよいでしょう。
■保湿ケアで乾燥対策を
背中の乾燥を感じているときに産毛ケアをすると、ますます乾燥が進んでしまいます。ムダ毛ケアをした後や入浴後には保湿ケアを行い、肌のうるおいを守りましょう。
夏場にボディクリームを使うとベタつきが気になる方は、ボディジェルなどの軽やかな質感のアイテムを使うと快適にお手入れできます。
夏の装いは露出が増えやすいもの。肌見せを狙っているわけではなくても、背中の開きが大きな服だと想像以上に肌が見えてしまうことも。バックスタイルを気にせず堂々と過ごせるように、夏に備えてお手入れを始めてみてはいかがでしょうか。
(コスメコンシェルジュ・美容ライター/古賀 令奈)