「30代を過ぎると“口臭”がキツくなる」夜の1分で出来るオーラルケア

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2025年06月01日 16:10  日刊SPA!

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日刊SPA!

※写真はイメージです
ビジネスでもプライベートでも“第一印象”が大切なことは言うまでもありません。服装や髪型をきちんとするのも重要ですが、女性からの印象は、実は口元で大きく左右されます。清潔感や年齢を感じやすいのが口元。30代を過ぎると、歯の黄ばみや口臭が顕著になります。
そこで今回は、歯科医師である私(野尻真里)が、ビジネスでもプライベートでも自信が持てるようになる、効果的で続けやすいオーラルケアの方法を紹介します。

◆夜の1分で口臭撃退!フロス&歯間ブラシ活用法

歯と歯の間の清掃を毎日続けている人はまだ多いと言えないのが現状です。毎日の習慣にしていない人は、実際に歯間ブラシやフロスを使ってみて、終わったら臭いを嗅いでみてください。

きっと嫌な臭いがすると思うのですが、それが口臭の原因となっているのです。

本当は歯磨きと一緒に毎回続けるのが理想ですが、お仕事が多忙な皆さんの朝は、そんなに時間が取れないと思います。そのぶん、夜の歯磨きでは一日の汚れを全部オフするつもりで毎日続けてみてください。

歯間清掃のポイントは、歯と歯の間に入れたら、両側の歯の表面をゴシゴシと磨くことです。ただ通して抜いてしまうだけでは意味がないので、歯ブラシで歯の表面の汚れを磨き擦るのと同じで、糸やブラシで歯の表面を磨き落としましょう。

最初は慣れないかもしれませんが、慣れてくると1〜2分程度でできるようになります。

◆口臭の原因は舌からの嫌な臭い!朝にサッとできる舌清掃

歯磨きをしても口臭が気になると相談される患者さんの原因で一番多いのが「舌の汚れ」です。舌の表面は細かい突起で覆われているため、突起と突起の隙間に食べかすや細菌、剥がれ落ちた粘膜などの汚れがとても付きやすいです。

特に夜中は、お口の中の清潔が保たれにくいため、舌も同様に細菌がたくさん繁殖した状態となっています。そのため、朝は歯磨きの前に舌掃除から一日を始めてみてください。

舌清掃は歯ブラシではなく舌を磨く専用の“舌ブラシ”があると、よりキレイに磨くことができます。舌は奥から手前に一方通行で磨き、4〜5回に留めて、ゴシゴシしすぎないことがポイントです。

◆磨き残しは口臭・黄ばみの原因に。歯医者が教える磨き残しポイント

歯磨きがしっかりできているかどうかは、むし歯や歯周病などの病気や口臭、歯の黄ばみなど、たくさんのお口トラブルに関わってきます。

歯磨きはお口の中を清潔に保つための基本なのです。仕事の多忙な年代の方では、“ちゃちゃっと磨き”が目立ちます。歯磨きは1本1本、丁寧に磨かなければなかなか汚れが落ちてくれません。特に歯ブラシが届きにくい上の奥歯の頬側や、舌が邪魔をしてしまう下の奥歯の裏側、溝が深い上の前歯の裏側など、無意識のちゃちゃっと磨きでは歯ブラシが行き届かない部分に磨き残しのある人が多いです。

もちろん、磨き残しというのは人によって異なってきます。歯並びや歯磨きの時のクセは、その人特有のものなのです。

◆歯医者は美容院感覚で利用するのが正解!

お口の中の状態や、歯磨きのクセ、うまくできることやコツなどは、それぞれ違うものです。

治療のためだけではなく、みなさんの今のお口の状態はどうなのか、オーラルケアは間違っていないか、よりお口をキレイにするためのアドバイスをもらうために歯科医院を利用してみてください。

歯ブラシでは落としきれない部分のプロケアを受けたり、日々のセルフケアを見直すために利用することで、歯医者に通うことがより有意義に感じられると思います。

女性は男性の口元を実はじっくり見ているもの。健康的な白い歯、嫌な臭いのしない吐息は、それだけでも“爽やかな人だなぁ”という印象を与えます。男性の笑顔は何歳になっても無邪気に見えて、女性の心が動くものです。素敵な笑顔には健康的な歯や歯茎が重要なので、まずは歯医者でのメインテナンスで問題点がないかどうか確認をしてみてください。

<文/野尻真里>

【野尻真里】
一般診療と訪問診療を行いながら、予防歯科の啓発・普及に取り組んでいる歯科医師です。「一生涯、生まれ持った自分の歯で健康にかつ笑顔で暮らせる社会の実現」を目標にメディアで発信をしています。X(旧Twitter):@nojirimari

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