
スーパーに行くと、何を見ても以前より高くなった気がする……というママも多いのではないでしょうか。家計の見直しをしなければいけない場合もありますよね。ママスタコミュニティのあるママも物価高に困っているようでこんな投稿がありました。
『月の世帯収入がギリギリ30万円いかない。子どもは小6の息子がひとり。私は持病があるから7万円稼ぐのがやっとだし、旦那も頑張って毎日働いていても、残業できなくなり手取りが減る一方で……。いよいよ生活ができるか分からないレベルまできた……。旦那も歳だから無理はできないし。みんなどうやりくりしてますか? 物価高が憎い』物価高の一方で旦那さんが残業できなくなったことなどから手取りの収入が減ってしまい、悩んでいる投稿者さん。共感するママたちの声が多く寄せられました。
本当に困る……
『毎週の食品の買い物が苦痛。たいした物は買えていないのに、こんな金額に……』日々の食料品の買い物に行くのが苦痛というママもいました。いつもの食材を買っているだけなのに、レジで合計金額を見てびっくり、なんてこともあるのではないでしょうか。
『物価が2倍近くになってるのに給与が上がらないってどういうことだよまじで』これだけ物価は上がっているのに、給料は全然上がらない! という不満もあるでしょう。収入は増えないのに物価が上がる一方だと、家計はますます圧迫されてしまいますね。
『うちも少しキツくなってきた。私の独身時代の貯金を100万円ほど家計の貯金に移した。絶対に使わないって決めていたけど、無理だった。何か、悔しい。無能って感じで情けない』
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やりくりするための具体的な方法とは?
『うちも世帯収入30万円だけどそれなりに生活できている。ボーナスもほとんど手をつけずに貯蓄に回せているし。投稿者さんは家計簿つけている?』さまざまな家庭の事情もあるでしょうが、投稿者さんと同じくらいの収入でも貯金できているというママもいました。家計簿をつけて収支をクリアにすると余計な出費が明確になるのではないでしょうか。
『固定費を見直すと変わるよ』固定費を見直すという意見もありました。見直してみたら保険料やスマホ代、サブスクの費用など削減ができそうなものが見つかるかもしれません。
『市営住宅とかに引っ越すのは? 持病あるとかだと優遇されたりとかってないのかな?』
『親と同居は無理だよね?』
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『子ども1人ならやりくりできそうだけど。子どもはこの先、塾は行かずに公立の学校に進んで、バイトもしてもらって。大学に行くなら奨学金で行ってもらう』また、子どもが大きくなると今より学費もかかります。私立の学校に行くとなおさらですから、公立の学校に行くようにする、塾には行かないで頑張ってもらうなど、子どもにも協力をお願いすれば何とかなりそうという意見もありました。
『戸建てなら家庭菜園とか。あと冬の暖房だけどいろいろ試した結果、電気ひざ掛けが一番節約できると思ってる。プラスはんてんで』また、具体的な節約についてのコメントもありました。自宅に庭があるのであれば、家庭菜園を始めたら食費の節約になりますね。また冬の暖房代を節約するために電気ひざ掛けとはんてんで過ごすというママもいました。自分に合ったベストな方法を探してみるのもよいかもしれません。
参考:厚生労働省|公営住宅制度の概要について
収入を上げる方法を考えてみる
『小6でキツイならこれから学費大丈夫? やりくりよりも収入を上げる方を考えた方がいいよ』子どもの年齢が上がるほど、学費や塾代などの費用がかかります。どうやりくりするかよりも収入を上げる方法を考えた方がいいのでは? というコメントがありました。ではどういった方法があるのでしょうか。
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転職・ダブルワーク・副業をする
『うちも子ども1人で低学年だけど、旦那はダブルワークしてる。メインは夜勤もある仕事だけど。本当に何もかも値上がりで不安しかないよね』
『転職、ダブルワーク、在宅の副業やっている人が周りにいっぱいいるよ。こればっかりは収入増やすしかないからね』収入を上げるために転職やダブルワーク、在宅の副業などをするというコメントが寄せられています。給料アップが見込める会社に転職すれば、これ以上労働時間を増やさなくて済むかもしれません。また本業にプラスして、ダブルワークや副業で稼ぐという意見もありました。実際に旦那さんがダブルワークをしているママもいるようですね。また在宅でできる副業であれば、外で働く仕事よりも負担が少ないかもしれません。
スポットワークをする
『投稿者さんがまだもう少し働けるのならば、体調をみて隙間時間に単発の仕事を入れてみるとか?』また、スポットワークという働き方もあるので、投稿者さんの体調をみながら単発で働いてみるのはどうかというコメントもありました。固定ではない分、その時々の状況に合わせて働けるので働きやすいのではないでしょうか。
以前働いていた会社に戻る
『独身時代に働いてた会社で正社員として戻れないのでしょうか? うちの会社は、昔辞めた人を積極採用してるし、昔はなかった在宅ワークやフレックス勤務ができるようになって、だいぶ働きやすくなりました。家でパソコンを使うような仕事なら、正社員でお給料が増えても、体は楽かもしれませんよ』また、以前働いていた会社でもう一度雇ってもらうのはどうかと提案もありました。コメントをくれたママの会社は、過去に辞めた人を積極的に採用しているよう。また、以前はなかった在宅ワークやフレックスタイムなどの制度が利用できるようになったそうで、前よりも働きやすくなっているようですね。以前勤めていたところに戻れば収入が上がる可能性があるのであれば、一度問い合わせてみるのもありかもしれません。
自治体などのサポートを調べてみる
『今年息子さん中学生に上がるんだね、自治体とかNPOが主催で制服リサイクルとかやってたりするよ。他にも自治体がやっているイベントとかに参加すると、無料でいろいろもらえるから、旦那と息子で土日参加させたらどうかな? 避難訓練とか参加すると非常食もらえたりするし』中学校に進学時には、いろいろな物品が必要になりお金がかかるでしょう。制服リユースを行なっている自治体や団体もあるそうです。制服代も馬鹿になりませんから、そういった制度があると家計は助かりますし、環境にもよいことができて一石二鳥なのではないでしょうか。他にも自治体のイベントで食べ物などをもらえる場合もあるそうなので、一度調べてみるとよさそうです。
『「◯◯市 フードバンク」「◯◯区 こども食堂」のようなワードで検索してみた? 今って弱者救済の措置はそれなりに整ってるんだけど、それらを必要としている人たちが自分から積極的に動いて情報を取りにいかないと支援を受けられない仕組みだよね。とりあえず、現時点でもらい損ねているものがないか徹底的に探そう。持病であまり働けないとかそういう事情があるなら、役所で生活相談を受けてみてもいいのかも』住んでいる市町村や自治体などの利用できそうな支援を探してみるとよいのではと紹介してくれたママもいました。探してみると知らなかった制度が見つかるかもしれません。
物価高が続く今はむしろ、今後の家計について考えるチャンスなのかもしれません。節約や収入アップの工夫に加えて、自治体などの支援の制度を上手に活用することも大切な選択肢の一つと言えそうです。
参考:環境省|制服を活用した3Rで広がる「おさがりの輪」「笑顔の輪」「地域の輪」
参考:農林水産省|フードバンク
参考:農林水産省|こども食堂と連携した地域における食育の推進
文・佐藤さとな 編集・横内みか イラスト・Ponko