内定がもらえず非正規雇用に…就職氷河期世代・45歳男性の不満「昇給や貯蓄が十分にできませんでした」

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2025年06月01日 20:50  All About

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All About編集部は就職氷河期世代の人を対象に、就職活動での経験や現在の年収や暮らしへの影響などに関するアンケートを実施。今回は、神奈川県在住45歳男性のエピソードを紹介します。※サムネイル画像:タカス/PIXTA(ピクスタ)
夏の参院選を見据えて、与野党が支援策を打ち出したことで、「就職氷河期世代」が注目を集めています。1993〜2004年ごろの雇用環境の厳しいときに就職活動をした就職氷河期世代は、今の40〜50代前半が中心で全国に約1700万人以上。

厚生労働省の財政検証では、30年後にもらえる基礎年金は3割減るとされ、低年金化が危ぶまれています。

All About編集部は就職氷河期世代のユーザーを対象に、就職活動での経験や現在の年収や暮らしへの影響などに関するアンケートを実施。彼らは今、どのような思いを抱いて生活しているのか。今回は、神奈川県在住45歳男性のエピソードを紹介します。

回答者のプロフィール

回答者本人:45歳男性
家族構成:既婚(子あり)
雇用形態:正社員
職業:製造業
世帯年収:500万円
現在の年収や暮らしに満足しているか:どちらとも言えない

「何度も不採用通知を受け心が折れそうでした」

「企業説明会や面接で大量の応募者と競争し、希望の会社から内定をもらえず非常につらかったです。何度も不採用通知を受け心が折れそうでした」

男性は就職活動で経験したつらい思いを語ってくれました。

「希望する職種での内定が得られず、非正規での長期間の勤務を余儀なくされました。キャリア形成が遅れたため満足していません。若い頃に安定した正社員になれず、昇給や貯蓄が十分にできませんでした。現在の生活にも不安が残っています」

就職活動の結果は満足できるものでなく、その影響が現在の年収や暮らしに及んでいると言います。

30代が一番羨ましい

「いつの世代が一番羨ましいと思うか」と聞いたところ、男性は30代が一番羨ましいと回答。その理由は「バブル崩壊後の回復期に就職でき、比較的安定した職を得ているから」。

就職氷河期世代は、安定した職に就きにくく収入の不安定な非正規雇用で働く期間が長かったり、キャリアの形成が難しかったりしたことなどから、老後生活への不安を感じている人も少なくないといいます。今後、就職氷河期世代へのさらなる支援が必要なのかもしれません。

<参考>
厚生労働省「就職氷河期世代の方々への支援のご案内」

<調査概要>
就職氷河期世代に関するアンケート
調査方法:インターネットアンケート
調査期間:2025年5月23日
調査対象:全国30〜50代の100人(男性:48人、女性:51人、回答しない:1人)

※回答者のコメントは原文ママ
(文:All About 編集部)

このニュースに関するつぶやき

  • 同じ氷河期として言わせてもらう、、今からやれることやれや!そういう不満が現在&未来の自分をつくるってわかれよ 20年前のことをグチグチ言ってもしょーがねーだろ�פä��ä��ʴ�
    • イイネ!1
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