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2025年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
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illustration by ニシイズミユカ
リアリティの再編成
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今週のおひつじ座は、瀕死の「孤独」にあらためて息を吹き込み、甦らせていこうとするような星回り。
5月末に約29年ぶりに「成熟」の星である土星がおひつじ座へ巡ってきましたが、ここで改めて考えなくてはならないのは、「孤独」とは何かということ。
孤独であるということの本質は何も仙人や隠者のように、「(世俗とのつながりなどの)欠如を抱えること」にあるのではなく、自分の中のちょっとした「ズレ(違和感)へのこだわり」にこそあり、それが結果的に自分自身との対話になっていくのです。
あなたもまた、寂しさなどつけ入る隙がないくらいにズレにズレ、浮きに浮いていくべし。
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ひたひた在る
今週のおうし座は、古い記憶や体感に立脚した感覚の鋭利さを取り戻していこうとするような星回り。
『夏の夜の森の匂ひの髪ほどく』(野澤節子)という句のごとし。
森の匂いが髪にまとわりつくように感じられたということは、言い換えれば、人間がかつて自然のただ中にいたという、いのちの遠い起源に呼び戻されるような記憶のゆり戻しであり、そうなると「髪をほどく」という動作もまた、日常性を放棄し、自己という殻をほどいて、大自然(=いのちの根源)と同調していくことの暗喩なのだと言えます。
あなたもまた、そうした「言語化以前の世界」に潜っていく機会を少なからずもうけてみるといいかも知れません。
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illustration by ニシイズミユカ
失われた時間を求めて
今週のふたご座は、みなに切り捨てられた時間や記憶と密かに心通わせていこうとするような星回り。
ミヒャエル・エンデの児童文学の傑作『モモ』の主人公モモは、大都市のはずれの古代の円形劇場の廃墟に住む女の子で、彼女はカメとともに、生活の効率化こそが『ほんとうの生活』ができるようになるための時間のゆとりを生んでくれるとうそぶく「灰色の男たち(時間泥棒)」から、みずからの冒険を通じて盗まれた時間を取り返していきます。
日頃から廃墟に住んでいたモモだからこそ、都市空間の中に飛び地のように存在している時間の流れが異様に遅い小さなスポットに気付くことができ、そこで身をもって時間進行の流れを変えていったのです。
あなたもまた、ゆっくり動いていくことの価値を再発見していくことがテーマとなっていくはず。
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illustration by ニシイズミユカ
説明ではなく真を照らし出すこと
今週のかに座は、真実を照らし出すためにこそ嘘を上手に使いこなしていこうとするような星回り。
『古庭のででむしの皆動きをり』(高浜虚子)という句のごとし。
カタツムリは非常にゆっくり動く生き物で、人間の感覚からすればそのほとんどが止まっているに等しいはず。そうなると、掲句はもちろん想像のなかでのイメージであって、厳密に言えば「嘘(虚構)」ということになりますが、だとすれば「真(現実)」はどこにあるのか。
あなたもまた、嘘(うそ)を真(まこと)に見せるための工夫に覚悟をもって臨んでいくべし。
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信念を曲げる勇気
今週のしし座は、ノイズにまみれた生活音の中から、真実味のある音の響きを聞き分けていこうとするような星回り。
作家の村上春樹は『遠い太鼓』のなかで、「ある朝目が覚めて、ふと耳を澄ませると、何処か遠くから太鼓の音が聞こえてきた。ずっと遠くの場所から、ずっと遠くの時間から、その太鼓の音は響いてきた。とても微かに。そしてその音を聞いているうちに、僕はどうしても長い旅に出たくなったのだ。」と書いています。
おそらく、それは物理的な「音」というより、今いる自分とは別のレイヤーの現実からの誘いであり、あるいは自身の内部からむくむくと湧いてきた未知への衝動が「音」へと置き換わって経験されたものと考えられます。
あなたもまた、自分の胸にそっと手を置いて、自分の内部深くから浮上しつつある未知への衝動に、よくよく耳を澄ませてみるといいでしょう。
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蛇になる
今週のおとめ座は、多層的な感情や深い物語性をその身に纏っていこうとするような星回り。
『怒れる蛇美しき迄(まで)太り居り』(桜井土音)という句のごとし。
掲句は単なる写生句ではなく、蛇に託された民俗的、神話的、物語的な深層意識を読んだ一句であり、いわば異類が人間に語りかける沈黙の言葉が、詩という形で浮上したものなのだと言えます。
あなたもまた、掲句の蛇のように、怒りと美しさにまつわる物語を身をもって示していきたいところです。
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神秘なる水の力を借りて
今週のてんびん座は、海に抜けていくためのかぼそい通路を通っていく川の流れを、みずから体現していこうとするような星回り。
誕生や死などのライフイベントしかり、洗礼などの宗教的儀式しかり、後戻りできない決断や行動を表す「ルビコン川を渡れ」などの慣用句しかり、人がその人生の節目に迎える通過儀礼というものはすべからく「水を渡る」ことに象徴されます。
例えば、都会を逃れた田園生活での、自らの病的な心理や心象風景を描いた佐藤春夫の『田園の憂鬱』では、さまざまな川の描写が登場します。
あなたもまた、自力を呼び水に誰かの力を借りるのであれ、はなっから他者を頼るのであれ、ピチピチとした精神の弾力性を取り戻していくことがテーマとなっていくでしょう。
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平和的水撒き仕事
今週のさそり座は、ユーモアと批判精神を同時に発揮していこうとするような星回り。
『君達の頭脳硬直ビヤホール』(藤田湘子)という句のごとし。
掲句はぼやきまじりの問題提起であると同時に、「場の転換」や「脱力」という解決策の提示でもあり、それはただの居酒屋ではなく「ビヤホール」という自由な対話や発想の解放の象徴に託されているのだとも言えます。
あなたもまた、掲句のような強烈な対比を身をもって体現していきたいところです。
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アジール?
今週のいて座は、社会のしがらみから逃れる道について、真剣に考えていこうとするような星回り。
2012年に行われた座談会で、宗教学者の鎌田東二は平成以降の日本社会は地縁や血縁など、人々の存在を社会に基礎づけるさまざまな縁の解体がますます進行していると前置きした上で、現代日本社会は「中世化」しているのではないかと述べていました。
中世といえば、天災や疫病、飢餓が横行し、社会秩序が大いに乱れた時代であった一方で、経済的にはそれまでの不動産経済から脱した動産経済が生まれ、その私的所有や個人による蓄財の道が開かれた世界でもあります。
あなたもまた、自身のキャリアや活動をアジール形成という文脈で捉えなおしてみるといいかも知れません。
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未来は過去からやってくる
今週のやぎ座は、どうしても近視眼的になりがちな思考のスケール感をグーンと引き延ばしていこうとするような星回り。
『遠くには遠き雨降る青すすき』(冨川仁一郎)という句のごとし。
普通なら「遠くには遠く雨降る」と表現されるところを、自然な語り口の導入から一転して「遠き雨」という文語表現に切り替えることで、客観的な観察から内面の抒情へとグッと深まっていく一句。この転換によって、風景がただの遠景ではなく、心の遠くにある記憶や感情と重なる象徴的存在となっていくのです。
あなたもまた、目を細めて景色を望むような機会に何かと直面していきやすいはず。
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愛と根源的利益
今週のみずがめ座は、複雑にこじれた「愛」を解きほぐし、身をもって示していくための道にしていこうとするような星回り。
日本社会では仏教において「愛」は執着の原理として長らく否定されてきましたが、現代社会では愛こそが世俗の倫理の根本をなすものとされつつも、資本主義の市場原理の浸食によってむしろその不可能性の方がしばしば強調されるという複雑に矛盾した事態に陥っています。
仁斎による儒教入門書『童子問』には、身近な人間関係をあるべき姿にしていくことが道であり、その根本は「仁」の一文字で表わされるとしています。
あなたもまた、聖人を目指している訳ではないにせよ、しごく「平正親切」に「愛」の道を歩んでいくことを改めて意識してみるといいでしょう。
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魂への敬意の払い方
今週のうお座は、自他の境界線を指でなぞって不思議な感慨に駆られていくような星回り。
『向き合うてふつと他人やかき氷』(津川絵理子)という句のごとし。
おそらく、実際に起きた事と言えば、目をそらされたとか、無言のまま時間が流れたとか、相手の顔に、自分が知らなかった表情を発見したとか、ほんの些細なことなのでしょう。その「なぜ?」という疑問符を、過剰に説明することなく、肌感覚を通して伝えたからこそ、掲句は俳句ならではの「沈黙の心理劇」となりえているのではないでしょうか。
あなたもまた、図らずも親しさの中にある孤独や関係の儚さを再発見していくことになるでしょう。
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