沖縄県警や住民などとの夜間合同パトロールに参加する米兵=4月18日、同県沖縄市(AFP時事) 沖縄県内で2024年5月、性的暴行をしようとした女性にけがをさせたとして、不同意性交致傷の罪に問われた在沖米海兵隊上等兵のジャメル・クレイトン被告(22)の裁判員裁判の初公判が2日、那覇地裁(小畑和彦裁判長)であり、被告は無罪を主張した。
罪状認否でクレイトン被告は、女性と性的行為をしようとはしていないと説明。「首を絞めていないし、傷も与えていない。疑われるようなことは一切していない」と述べた。
検察側は冒頭陳述で、被告は繁華街で女性に声を掛け、家まで送ると言ってつきまとい、拒否されたのにタクシーに一緒に乗り込んで女性の交際相手の家に向かったと指摘。タクシーを降りた後、家の中までついて行き、交際相手が寝ていることを認識すると女性に暴行したと述べた。
弁護側は、被告は女性の承諾を得てタクシーに同乗したと主張。交際相手宅前で降りて女性とハグをした後、その場から立ち去っており、暴力行為は一切していないと反論した。
起訴状によると、被告は昨年5月26日、沖縄県内で、性的な目的で女性の背後から腕を回して頸部(けいぶ)を絞め付けるなどの暴行を加え、約2週間のけがをさせたとされる。