限定公開( 1 )
バレボールSVリーグ女子のSAGA久光スプリングスは2日、2021年東京オリンピック(五輪)日本代表を率いた中田久美氏(59)が監督に就任すると発表した。9年ぶりの復帰で、再建が託される。
セッターとして活躍し、旧久光製薬時代にVプレミアリーグを3度、全日本選手権を4度、制した。17年4月に代表監督就任。女子代表の監督では、元日本代表の生沼スミエ氏以来2人目、五輪では初の女性監督として指揮を執ったが、25年ぶりの予選リーグ敗退となって退任していた。
【中田久美ヘッドコーチからのコメント】(原文まま)
このたび、SAGA久光スプリングスの監督に就任いたしました、中田久美です。スプリングスで指揮を執るのは、実に9年ぶりとなります。かつて私にとって人生の大きな転機となったこのチームに、再び戻ってこられたことに、深いご縁と感謝の気持ちを抱いております。その分、今の私にできるすべてを、このクラブに注ぎたいと強く思っております。同時に、選手一人ひとりが「このチームでプレーすること」に誇りを持ち、自分らしく挑戦できる環境を整えることも、私の大切な使命のひとつです。意思を持って前に進める集団であること。それが、SAGA久光スプリングスの本当の強さに繋がると信じています。SAGA久光スプリングスは、長きにわたり日本女子バレーボール界を牽引してきた、誇り高きクラブです。その歴史と伝統を大切にしながら、時代にふさわしい新たなチーム像を、ともに描いていきたいと考えています。また、長くスポーツの現場に関わってきた中で、競技や立場を問わず、女性アスリートの活躍の場や発信力が、もっと広がっていく余地があると感じてきました。SAGA久光スプリングスがその可能性を切り拓くような存在となり、女子スポーツ全体の価値を高めていく一助になれたらと願っています。SVリーグも2年目を迎え、女子バレーボール界全体の成長が一層注目される今、SAGA久光がその先頭に立ち、チームとしての価値をより高めていけるよう、日々努めてまいります。そして、佐賀という地域に根ざし、皆さまに愛され、応援していただけるクラブであり続けられるよう、これからも一歩一歩、真摯に歩んでまいります。今後とも、変わらぬご支援・ご声援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
◆中田久美(なかだ・くみ)1965年(昭40)9月3日、東京都練馬区生まれ。セッターで中学3年で史上最年少の15歳で日本代表に選出された。卒業後、日立に入社。五輪には銅メダルを獲得した84年ロサンゼルス大会など3度出場。08年にイタリア1部セリエAのヴィツェンツァでコーチに就任し、日本人初の海外チーム指導者となった。12年に久光製薬(現久光スプリングス)の監督に就任。東京・NHK学園卒。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。