ゼブラ、マーカーペンに“香り”　累計4億本の人気シリーズに

　ゼブラ（東京都新宿区）は、おだやかな色合いが特徴のラインマーカー「マイルドライナー」に、香り付きインクを採用した新商品「マイルドライナー フレグランス」シリーズ（全6色）を発売する。6月23日に全国の文具取扱店にて数量限定で発売し、価格は各198円。

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●累計販売本数4億本以上の人気ラインマーカー

　マイルドライナーは2009年の国内発売以降、シリーズ累計販売本数が4億本を突破している人気のラインマーカー（2025年2月時点）。2025年5月現在、世界20カ国以上で展開し、Instagramでは「#マイルドライナー」「#mildliner」の投稿が37万件を超えるなど、SNSでも話題の人気商品となっている。

　蛍光感を控えめにしたおだやかな色合いが特徴で、手帳やノートに彩りを加えたり、イラストを描いたり、さまざまな用途で使用可能。定番品の「マイルドライナー」（全40色）、筆ペンタイプの「マイルドライナーブラッシュ」（全25色）、ペン先に異なる色のインクを直接付けられる「マイルドライナーのもと」（全9色）の3種類を展開している。

●見た目からも“香り”をイメージできる新商品

　今回、新たに加わる「マイルドライナー フレグランス」は、定番品の中から人気の高い6色に、各色に合う異なる香りを採用。1色でも複数色使ってもトーンがまとまり、 手帳や手紙をきれいに仕上げられるとしている。

　ラインアップとそれぞれの香りは、次の6種類だ。マイルドダスティピンク→フラワーブーケの香り、マイルドベージュ→ウッドの香り、マイルドクールグレー→ホワイトブルームの香り、マイルドシャーベットイエロー→シトラスの香り、マイルドオリーブ→グリーンの香り、マイルドソーダブルー→コットン。

　モチーフとなった香りのイラストを本体の商品名の横に印刷し、イラストは大人っぽいシンプルなデザインとした。商品名の下には香りごとに異なる金色のワンポイントデザインを施すことで、特別感も演出している。

●色合いや香りを確認しながら開発

　セブラは1980年から香り付きのペンを発売しているが、マイルドライナーに香りを付けるのは初の試みだ。

　調査会社のアスマーク（東京都渋谷区）が2017年、全国20〜69歳の男女1000人を対象に実施した「日用品の香りに関するアンケート」では、日用品に香りがあることで「リラックス・くつろぎを感じられる効果がある」と回答した20代以上の女性は約72％だった。この結果から同社では、香りには気分を切り替えたり、癒しをもたらしたりする効果があると考えた。

　色合いに合った大人っぽい香りをイメージし、企画担当者が市販の香水約20種類を集めて香りの候補を選定した。研究担当者とインクとの調合を進めた。 安定した品質で狙い通りの香りを実現するため、わずかな成分量を調整。実際の使用シーンを想定した試し書きを繰り返し、色合いや香りを確認しながら開発を進めたという。