ノートPC向けのRyzen X3Dをオンボード実装したMini-ITXマザーが店頭に!

0

2025年06月02日 18:11  ITmedia PC USER

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ITmedia PC USER

TSUKUMO eX.に並ぶ「BD790i X3D」

 先週、マザーボードの新製品では、MinisforumのMini-ITXモデル「BD790i X3D」が異彩を放っていた。モバイル向きで、AMD 3D V-Cacheテクノロジーを搭載し、16コア32スレッドで動作するCPU「Ryzen 9 7945HX3D」をオンボードしており、価格は10万円弱となる。


【その他の画像】


●「120mmファンはマストですね」――「BD790i X3D」が店頭に並ぶ


 その他の仕様は、PCIe 5.0対応のM.2 NVMe SSDスロットとDDR5対応のSO-DIMMスロットをそれぞれ2基備え、PCIe 5.0 x16対応スロットを1基用意する。ネットワークは2.5GbEの有線LANとWi-Fi 6Eの無線LANをサポートしている。チップセットクーラーにファンが付き、 CPUを覆うクーラーには120mmファン用のネジ穴がある。


 反響は各ショップで上々の様子だ。パソコン工房 秋葉原パーツ館は「かなり強力な小型マシンが組めるモンスターですね。モバイル向けといっても発熱もすごいので、好みのハイグレードなファンを自分で足して使うというコンセプトだと思います。120mmファンはマストですね」と話していた。


 別のショップも「Intel製CPUならN100のオンボードが定番ですが、これは全く別ジャンルですね。話題性がどこまで実売に結びつくかは謎ですが、試してみたい上級自作ユーザーは少なくない気がします」という。


●簡易水冷キット「Kraken」に420mmモデルと「Plus」シリーズ登場


 冷却パーツでは、NZXTから簡易水冷キット「Kraken」ファミリーの新製品が複数投入されている。


 ハイクラスの「Kraken Elite RGB」シリーズには、420mmラジエーターを採用した「Kraken Elite 420 RGB」が加わった。CPUヘッド上部に2.72型のIPS LCDを搭載し、カラーはブラックとホワイトをそろえる。価格は共に6万円弱だ。


 360mm以下のラインアップは2024年10月に登場しているが、「最近はケースの大型化と発熱量の増加傾向があるので、420mmタイプを欲しがる人は増えていると実感します」(パソコンSHOPアーク)とのことで、早速注目を集めていた。


 なお、140mmファンを3基連結させたファンの単品「F420 RGB Core」も、1万3000円前後で同時に出回っている。


 Krakenの新シリーズとして「Kraken Plus」シリーズも複数のショップに並んでいる。CPUヘッドに1.54型のLCDを組み込んでおり、RGB LEDファンを採用してブラックとホワイトが選べる「Kraken Plus RGB」と、LED非搭載でブラックのみの「Kraken Plus」がある。


 ラジエーター別のラインアップは、「Kraken Plus RGB」が360mmと240mmの2種類で価格は3万5500円前後と3万円強となる。「Kraken Plus」は360mmタイプが3万3500円前後で、280mmタイプが3万円弱、240mmタイプが2万6500円前後という並びだ。


 あるショップは「人気ブランドながらラインアップが多すぎて、本当に売り場のスペースがせめぎ合いになっています」とこぼしていた。


●水冷&空冷で冷やすSSD「MARS 980 STORM」が投入される


 水冷関連では、ADATAのPCIe 5.0対応SSD「MARS 980 STORM」の販売もスタートしている。冷却液とデュアルファンで効率的にSSDを冷却するハイブリッドクーラーを備えたシリーズで、2TBと1TBモデルの入荷を確認できた。価格は3万7000円前後と2万8000円前後だ。


 同時に、ファン内蔵のクーラーを備えた同社の「MARS 980 PRO」シリーズも店頭に並んだ。こちらは2TBモデルが3万円前後、1TBモデルが2万前後となる。4製品ともPCIe 5.0 x4接続に対応する。


 入荷したドスパラ秋葉原本店は「ユニークなデザインで注目を集めていますね。M.2スロットからの給電でクーラー側も稼働するので、接続の煩わしさがないのも良いですね」と高く評価していた。


●縦につかんで操作するRazer初の縦型マウスがデビュー


 入力デバイスでは、Razerから「Razer Pro Click V2 Vertical Edition」と「Razer Pro Click V2」が登場している。価格は2万500円前後と1万7000円前後だ。


 どちらもデジタル無線(Razer HyperSpeed Wireless)とBluetooth、USB Type-C接続から選べる仕様で、AIを使った操作補助ツール「AI Prompt Master」を使える。エルゴノミクスデザインである点も共通しており、特にRazer Pro Click V2 Vertical Editionは、その名の通り、クリックボタンが垂直に近い並びになっている。


 入荷したパソコンSHOPアークは「ゲーミングだけでなく、仕事や文字入力など多彩なシーンで便利にカスタムできるマウスですね。軽さや素早さを追求する方向も面白いですが、こういった別の個性を高めたマウスの登場もうれしくなります」とユニークなシルエットを歓迎していた。



    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定