JR東日本で使用された線路設備モニタリング装置、IGR7000系に導入
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2025年06月02日 19:01 マイナビニュース

画像提供:マイナビニュースIGRいわて銀河鉄道は2日、自社車両のIGR7000系に線路設備モニタリング装置を導入すると発表した。第三セクター鉄道会社としては初の取組みだという。今後はモニタリング装置で得られたデータを活用し、生産性の向上をめざすとしている。
導入されるモニタリング装置はJR東日本で使用されていたもので、すでに東北本線で導入実績がある。軌道変位モニタリング装置と軌道材料モニタリング装置の2つで構成され、レールの状態などの線路データを取得できる。営業列車に搭載して測定できるため、高頻度のモニタリングが可能で、線路の状態をタイムリーに把握できるメリットがある。
測定したデータは、日本線路技術が開発した保線管理システム「RAMos+(ラモスプラス)」で処理・分析を行い、精査したデータとしてIGRいわて銀河鉄道にフィードバックされる。この取組みにより、線路メンテナンスの精度と品質の向上が期待できるという。
線路設備モニタリング装置はIGR7000系に搭載され、IGRいわて銀河鉄道の全線を運行する営業列車で稼働する。すでに今年5月から「軌道材料モニタリング装置」を搭載しており、来年5月から「軌道変位モニタリング装置」を搭載する予定。その後、試運用を経て2027年4月から本格運用を開始する計画となっている。(佐々木康弘)
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