




子どもたちが幼い頃から、私たちは夫婦で家事育児を分担してきました。けれどケンはもともと「結婚」自体をする気がなかったのです。知り合った当時は私がケンを好きになり、私の方から猛アタックした末にお付き合いに至ったのですが……。


私は一生ケンのそばにいたいと思うようになりました。けれどケンの口からはこの先のことを考えているような言葉は出てきません。しびれを切らした私から結婚の話をしたのですが、将来を匂わせた瞬間にケンの顔色が変わりました。


私には優しくて穏やかな夫のケンと、元気いっぱいに過ごしている2人の子どもたちがいます。今でこそ幸せな毎日が続いていますが、実はお付き合いしていた当時、ケンには結婚する気がまったくなかったのでした。
結婚願望がなかったというよりも、結婚してはいけないと自分に言いきかせていたように思います。納得できない私が結婚できない理由を聞くと、ケンはようやく重い口を開いてくれたのでした。けれど私は「俺には人を幸せにする資格がない」なんて言葉で引き下がれるわけがありませんでした。
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原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子