Jリーグ会場で競馬づくし!? オグリキャップ生誕40年を記念したFC岐阜“特別な一日”

1

2025年06月03日 08:05  netkeiba

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

netkeiba

騎手や競馬好きアニソンシンガーらが集結し岐阜のスタジアムを盛り上げた(C)netkeiba
 オグリキャップ生誕40周年を記念した「競馬DAY」。サッカー明治安田J3リーグのFC岐阜は5月6日、岐阜市・長良川競技場で行われたアスルクラロ沼津戦でイベントを開催した。JRAの田口貫太騎手と西塚洸二騎手や、競馬好きで知られるアニソンシンガーで声優の亜咲花さんらが来場。メモリアルイヤーを飾る競馬ファンもサッカーファンも笑顔あふれた一日に潜入してみた。(取材・文:netkeiba編集部)

◇JRA騎手 オークションを盛り上げ
 FC岐阜は今年、オグリキャップが抽象的に描かれたユニフォームを主にアウェイで着用するセカンドユニフォームに採用。1985年生まれで同県の笠松競馬場でデビューし、のちに90年の有馬記念などGI・4勝を挙げた名馬は今年、生誕から節目の年を迎えたことから「競馬×サッカー」の“特別な一日”が実現した。

 当日はキックオフ前からイベント盛りだくさん。ハナを切ったのは笠松所属の騎手のみなさんで、筒井勇介騎手、深沢杏花騎手、明星晴大騎手がスタジアム前のステージに登場しトークショーを繰り広げた。さらにJRAの田口騎手と西塚騎手は売り上げを引退馬支援に役立てるチャリティーオークションに参加。

 2人は競走馬のセリさながらの掛け声で会場を盛り上げた。特に田口騎手が提供した新人王受賞記念ジャージに5万円の値がつくとどよめきが。落札した関東から来たという競馬ファンの女性は「すごくうれしい」と声を弾ませた。ステージでは田口騎手と西塚騎手、亜咲花さんのサイン会が実施されるなど、間近でふれあう機会が用意されていた。

◇スタジアムライブで亜咲花さん熱唱
 場外のショップにはこの日のためのグッズも販売。オグリキャップ現役時代のレース写真を使用した「FC岐阜×オグリキャップコラボプリントフェイスタオル」や、キーホルダー、また地元笠松けいばもコラボに加わった商品もあった。早速、フェイスタオルを購入した来場者がステージイベント時に掲げて楽しむ姿も。

 試合開始前には亜咲花さんがスタジアムライブを実施。エフフォーリアと横山武史騎手のタッグからヒントを得て作詞した『No.1』など試合前、ハーフタイムの2度登場し合わせて3曲を熱唱した。さらにJRA騎手、笠松騎手、亜咲花さんに加えて地元の競馬番組に出演しFC岐阜応援隊の隊長でもあるSKE48の太田彩夏さんも入り競馬トークを繰り広げるなど、ピッチ外のボルテージが最高潮となったところでキックオフを迎えた。
 
 試合も普段のホーム戦とは異なる雰囲気となった。通常は緑色を基調にしたファーストユニフォームを着用するが、この日は普段アウェイでしか見られないセカンドユニフォームを着た。オグリキャップの勇姿をまとったFC岐阜の選手たちはキックオフから躍動し、開始からわずか11分で3点を奪い主導権を握ると、その後は失点したものの逃げ切って勝利。3000人を越える観衆に歓喜の瞬間を届けた。

◇「幸せですね」の声も
 多くのファン・サポーターが満足げな表情を浮かべていた。競馬好きでFC岐阜を応援しているという地元在住の男性は「幸せですね」とひとこと。「どちらかを見るという方にとっては、競馬好きはサッカーを、サッカー好きは競馬をそれぞれおもしろく感じてもらうきっかけになるのでは」と期待した。

 クラブ関係者も手応えを示す。コラボグッズの企画を担当した渡邊亮さんは「サッカーを普段あまり見ないだろうなという方も見かけた。今度はFC岐阜のファン・サポーターが競馬場に足を運んでもらえれば、さらに意味ある取り組みになるのではないでしょうか」と話した。

 果たしてサッカーの次は…。今後競馬界にはどんなコラボが生まれていくのか楽しみに見守りたい。

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定