
小泉進次郎農林水産大臣が6月1日にInstagramを更新し、自身の姿が描かれた壁画アートの写真を投稿した。小泉氏は《知り合いから届いたこの写真。ビックリ!ありがとうございます。外苑前(銀座線)の駅前にあるらしい》と感謝のメッセージをつづっている。
町中に巨大な小泉進次郎!?
小泉氏の壁画アートは店舗の脇に記されており、顔を正面から捉えたショットの上に“BELIEVE”の文字が添えられている。描かれた小泉氏の姿は凛々しい顔つきであるものの、口元に白い米粒が2つ描かれているため、ネット上ではツッコミの声も並ぶ。
《これ逆にバカにされてるんじゃなくて?》
《しんじろうさん、古古米つけてどこ行くの?》
《BELIEVEって文字が胡散臭くなる》
《ディスってんだよね?》
《感謝してる場合かって感じだよね》
小泉氏は新たに農水大臣に就任し、米の価格高騰対策として急きょ備蓄米の放出を決めた。備蓄米は米の不作などに備えて政府が買い上げているものであり、100万トンを目安に保管されている。保管期間は5年間であり、それを過ぎたものは飼料などに転用される。
現在、スーパーなどでは5キロ2000円ほどで備蓄米の販売が行われており、備蓄米を求めて行列ができる現象も起こった。このほか一部の備蓄米が“小泉米”と呼ばれるなどちょっとしたフィーバーが起こっている。
今回の壁画アートも“進次郎劇場”を象徴するものかと思いきや、本来のニュアンスは異なるだろうと指摘するのは政治ジャーナリストだ。
|
|
「小泉さんの英断によって、これまで米の流通を担っていたJAの組織改革など期待する声などもあがっています。これは父親の小泉純一郎元総理が“郵政改革”を行ったことへ重ねるものでしょう。
ただ、もとをたどれば備蓄米は国民の税金で蓄えられているもの。小泉さんを救世主として見るのはちょっと大げさかもしれません。今回の壁画アートも、口元の米粒は皮肉のメッセージを込めた“風刺画”と見ることもできるでしょう」
小泉氏は農水大臣に就任時、記者から「キロ数で言ったらどれぐらいお米を買われているんでしょうか」と問われ「いろんなお米を買いますね。ウチは息子も娘も小さいので、パッと時短であげなきゃという時はパックご飯も買います」と具体的な数字を答えない“トンチンカン回答”も話題となった。
今回の壁画アートも、皮肉のメッセージに気づかず、そのまま感謝の思いをつづってしまったのかもしれない。
|
|