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3日午前11時5分ごろ、和歌山県橋本市高野口町名倉で「住宅から煙が上がっている。何かの爆発音がする」と119番があった。かつらぎ署によると、鉄骨2階建ての民家が全焼し、焼け跡から性別不明の遺体が見つかった。1人暮らしの無職、前田泰久さん(72)と連絡が取れておらず、同署が確認を急いでいる。
現場はJR高野口駅の南西約600メートルの国道24号付近。住宅の北側には国の重要文化財に指定され、現在も市立高野口小の児童が学ぶ木造校舎があり、同小の石垣の一部が黒く焼け焦げる延焼被害があったが、校舎は無事だった。
同小によると、出火当時は授業中で、全校児童約230人は近くの紀北自動車学校へ徒歩で避難した。教職員は校内の消火栓からのホースで放水し消火に当たった。
消防到着後は消防の指示で校内の松の木などへも放水し、校舎への延焼を防いだという。同小では毎年1回消火訓練を実施し、今年も1月に行っていたといい、榊洋史校長は「炎が上がり、必死でした」と話した。【藤原弘、藤木俊治】
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