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日本トライアスロン連合(JTU)は3日、長嶋茂雄氏の訃報を受けて公式ホームページに追悼文を掲載した。同氏は85年に創設された日本トライアスロン連盟(JTF)の初代会長。94年に発足したJTUは名誉会長、顧問を長く務めた同氏に対し「先見性とリーダーシップなくして、現在の発展は語れません」と故人への大きな感謝を綴った。
JTU専務理事で世界トライアスロン連合副会長でもある大塚真一郎氏は「長嶋さんは日本トライアスロンの父といえる存在。黎明期のトライアスロンを支え、礎を築いてくれた」と話した。黎明期のトライアスロンの普及に尽力し、若手選手育成にも助言した。「トライアスロン愛に満ちた方でした。今があるのは長嶋さんのお陰」と感謝した。
五輪競技入りにも力を注いだ。JTF会長就任の年に始まった天草国際大会、それまで主流だった総距離200キロを超えるようなロングディスタンスではなく現在五輪で行われている51.5キロのレースを見て競技性の高さと将来性に着目した。五輪入りの可能性を信じて動き、2000年シドニー大会からの正式採用にも貢献した。
長嶋氏とトライアスロンの出会いは84年、ロサンゼルス五輪視察の時に競技を知ったという。野球界のスーパースターであるだけでなく、幅広くスポーツを愛し、日の丸を背負って戦うことを愛した日本スポーツ界の英雄。JTUは「長嶋氏が築いてくださった礎の上に立ち、今後もスポーツを通じた人づくり、地域づくり、社会づくりを推進し、次世代へとその精神を引き継いでまいります」と誓った。
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