山中塗の浮世絵PC、メルセデスコラボ、新型ポータブルゲーミングPC、Panther Lakeなど見どころ満載だったMSIブース

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2025年06月03日 17:11  ITmedia PC USER

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日本での展開は現時点で不明だが、気になる製品が多数展示されていたMSIブース

 台湾で開催された見本市「COMPUTEX TAIPEI 2025」では、日本でエムエスアイコンピュータージャパンを展開するMSIがブース出展していた。


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 ブースにはノートPCやポータブルPCの注目モデル、浮世絵デザインの山中漆天板やメルセデスAMGとの最新コラボレーションPC、Intelの次世代プロセッサ(開発コード名:Panther Lake)を搭載したPCなど、見どころ満載の内容だった。


●山中漆器の技術で浮世絵をフィーチャーした「Prestige 13 AI+ Ukiyo-e Edition」


 ブース内で大きくスペースを取って展示されていたのが、美しい浮世絵を漆塗(山中塗)の技術でフィーチャーしたスペシャルモデル「Prestige 13 AI+ Ukiyo-e Edition」だ。石川県発祥で400年の歴史を誇る山中漆器の伝統ブランド「岡田や漆器」とのコラボレーションによって実現されている。


 Prestige 13 AI+ Ukiyo-e Editionの天板デザインは、葛飾北斎の富嶽三十六景に収録された「神奈川沖浪裏」からインスパイアされたものだ。山中漆器がもつ独特の艶やかで深みのある質感との融合によって、素晴らしく美しい仕上がりとなっている。


 会場では山中漆器の伝統技術や天板の製造工程、天板デザインのバリエーションなどを大々的に展示されており、常時人だかりになっていた。プロトタイプというわけではなく、製品化(グローバルでは2025年中、日本展開は不明)が予定されており、付属品としてマウスやマウスパッドなども展示されていた。


●ポータブルゲーミングPC「Claw 8」のRyzen Z2 Extreme搭載モデル


 同社のポータブルゲーミングPC「Claw」シリーズの新製品も見られた。同社のClawシリーズは、これまでCore UltraやCore Ultra(シリーズ2)といったIntelのプロセッサを搭載していたが、今回はAMDのポータブルゲーミングPC向け最新プロセッサ「Ryzen Z2 Extreme」をいち早く採用した8型ポータブルゲーミングPC「Claw A8 BZ2EM」の姿があった。


 Ryzen Z2 Extremeは、RDNA 3.5世代の16コアGPUを内蔵しており、Ryzen Z1 Extremeからグラフィックス性能が大きく向上している。冷却性能にも定評があるMSIの製品だけに、パフォーマンス志向のユーザーにとっては要注目の存在だろう。


●メルセデスコラボの最新作はゲーミングとビジネスの2本立て


 メルセデスAMG(Mercedes-AMG Motorsport)とのコラボモデル第3弾となる最新作として、ゲーミングモデルの「Stealth A16 AI+ Mercedes-AMG Motorsport」とビジネス向けの「Prestige 16 AI+ Mercedes-AMG Motorsport Edition」を展示。コラボモデルならではの凝った演出が注目を集めていた。


●「Panther Lake」搭載PCのコンセプトデザインも展示


 開発コード名「Panther Lake」の名前で知られるIntelの次世代プロセッサを搭載するビジネスPCも展示されていた。


 具体的な製品名などはないコンセプトデザインで、新しいMSIロゴと共にIntelとのパートナーシップの強さ、画面サイズやスタイルの異なるさまざまなバリエーションを開発中であることを示す内容だ。


 なお、各モデルの脇に設置されていた紹介プレートは共通の内容で、いずれも「est.(見込値)」と注釈つきながら「16型で1.6kg以下、14型で1.4kg以下」「13.9mmの超薄型」「バッテリー24時間以上」という数値が記載されていた。


 現行のCore Ultra(シリーズ2)/Core Ultra 200Vシリーズ(開発コード名:Luna Lake)と同様(あるいはそれ以上)に、省電力かつ省スペースで、優れたモバイルノートPCを設計しやすいプロセッサであることが伺い知れる。



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