盗難車の名義変更容疑=中古車団体の手続き悪用か―整備会社社長ら再逮捕・警視庁
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2025年06月03日 19:01 時事通信社

虚偽の書類を運輸局に提出し、盗難車の名義を変更したとして、警視庁暴力団対策課は3日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で、自動車整備会社社長の滝口洋一容疑者(50)、指定暴力団住吉会系組員の橋本幸斗容疑者(21)ら3人を再逮捕した。いずれの認否も明らかにしていない。
同課によると、滝口容疑者らは、盗難車と同じ車種の型落ちの車をネットオークションなどで安価に購入。車台番号を盗難車に付け替えた上で、名義変更の書類を運輸局に提出し、正規に購入した車を装って新しいナンバープレートを入手、取り付けをしていた。
滝口容疑者の会社は業界団体「埼玉県中古自動車販売協会」に加盟していた。協会経由で手続きをすると、運輸局に車を持ち込まずナンバープレートの交換ができるため、車台番号の不正な付け替えなどが発覚しにくかったとみられる。
協会経由で名義変更などを申請した車は十数台に上った。同課は滝口容疑者らが、同様の手口で盗難車に正規のナンバープレートを取り付け、暴力団組員らに販売していたとみて調べる。
再逮捕容疑は2024年3月8日、橋本容疑者が乗る盗難車について、運輸局に虚偽の書類を申請し、名義変更をした疑い。
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