
田中真紀子元外相が6月2日、『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)にリモート出演。政治家やテレビ業界を批判し、その切れ味の鋭さが話題となっている。
“真紀子節”に絶賛の声
真紀子氏は今回、小泉進次郎農相就任による備蓄米無制限放出策を「今まで動かなかったものですから、動くことは大変良かった」と評価しつつも、「慌てて売っちゃえばいいという話じゃない」とクギを刺し、根本的な原因を考えるべきと指摘。
一方、小泉大臣に異を唱えた野村哲郎参院議員に対しては「いかにも古い自由民主党って感じですね。足の引っ張り合いやらなくていんですから」と斬り捨てていた。
真紀子氏の語りは、この後もさらに白熱。5日から日米関税交渉で訪米予定の赤沢亮正経済財政相について、宮根誠司が『うちの解説委員の野村明大は、“のらりくらりとうまくやってる”と赤沢さんのことを評価している』と紹介すると、『評価なんてしたらいけません!』とピシャリ。
杉村太蔵が同大臣の度重なる訪問について「担当大臣だからしょうがない」とし、同じくその手法を擁護すると、真紀子氏は食い気味に
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「そんなの今の政治じゃない!国際社会に向かない。そんな古い田舎のやり方みたいなんてダメダメダメ。永田町、古い!」
と猛反論。血税を使って何度も訪米していながら成果を報告しない姿勢にも強く批判を重ねていた。
「さらには議員の報酬にも触れ、『1年間で3400万円ものお金をもらっている。(議員は)それだけの価値がある活動をしているのか』と苦言。『もっと議員定数を減らして立会演説会をやらせて、テレビ番組もこんなのばっかりやってないで国会放送をバンバンやる。そこで質問しないような議員はダメ。国会議員の質を上げないと』と、“真紀子”節をさく裂させていたのです」(ワイドショー担当デスク)
現在81歳の真紀子氏だが、年齢を感じさせない歯に衣着せぬ物言いに視聴者からは絶賛の声が続出。
《彼女の発言にはいつもハッとさせられます》
《田中さん復活してほしいね》
《田中真紀子さんに総理になってもらいたいわ》
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と、まさかの“首相待望論”まで飛び出した。気になる同氏の現在について先のワイドショーの担当デスクが語る。
「2017年、事実上の政界引退をした形となっている真紀子氏ですが、地元・新潟では今でも政治集会を開いているそうです。その中で小千谷市でおこなった際、集まった120人のうち専業農家がわずか1名、兼業農家は5名という寂しいものだったそう。
この日の『ミヤネ屋』でも同氏は稲作の大変さについて『草取りもやって水周りをやって重労働なんです』と力説。コンバインは最低300万円、田植え機も170万円以上などと農業機械の価格の高さを嘆きつつ、個人では立ちいかなくなっていると憂慮。『担い手がいないのに何こんなに議論してるんだ』と、現場の実情を踏まえて訴えていました」
外相時代はいずれ首相にという声も高かった真紀子氏。政界復帰は現実的ではないが、政治情勢への洞察力は衰えていない。
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