リヴァプールGKケレハー、ブレントフォードへの完全移籍が決定「思い出は永遠に大切に」

　リヴァプールに所属するアイルランド代表GKクィービーン・ケレハーが、ブレントフォードに完全移籍することが決定した。3日、両クラブが発表している。

　ブレントフォードは同日、オランダ代表GKマルク・フレッケンがレヴァークーゼンに完全移籍することを発表しており、ケレハーはその後釜となる。なお、リヴァプールでは昨年夏にバレンシアからジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリを獲得しており、今年7月から加入する予定となっている。

　発表によると、ブレントフォードはケレハーと2030年6月30日までとなる5年契約を締結し、契約には1年の延長オプションも付随しているという。

　また、移籍金は明らかになっていないが、イギリスメディア『BBC』によると、フレッケンの移籍金は800万ポンド（約16億円）程度であるのに対し、ケレハーは当初1250万ポンド（約24億円）の移籍金で、オプションにより1800万ポンド（約35億円）まで上昇する可能性のある契約でまとまったことが伝えられている。

　現在26歳のケレハーは2015年夏にリヴァプールの下部組織に加入。2019年9月にトップチームデビューを果たし、ブラジル代表GKアリソンのバックアッパーという位置付けながら、公式戦通算67試合に出場して7つのタイトル獲得に貢献していた。さらに、PK戦では4度の勝利を記録しており、これはリヴァプールの選手としては史上最多記録となっている。

　リヴァプールからの退団が決定したケレハーは自身の公式インスタグラムを更新し、以下のように別れの言葉を綴った。

「16歳の時にこのクラブにやってきたが、10年後にこのような道のりを歩むことになるとは思ってもいなかった。このクラブでプレーする機会を得られたことは決して当たり前のことではなかった。この思い出は永遠に大切にする。デビューからトロフィー獲得まで、すべてが素晴らしい経験だった」

「スタッフ、コーチ、そして過去と現在のチームメイト、クラブの皆に感謝している。皆のおかげで今の僕がある。ファンの皆、長年にわたる素晴らしいサポートに感謝する。いつも愛を感じ、それは僕にとって大きな意味を持っている。このクラブと街は僕にとっていつまでも特別な場所だ。皆に感謝しているし、今後の幸運を祈っている。You'll Never Walk Alone」