退任が決定したS・インザーギ監督 [写真]=Getty Images インテルは3日、シモーネ・インザーギ監督が退任したことを発表した。
現在49歳のS・インザーギ監督はラツィオでの指揮を経て、2021年7月にインテルの指揮官に就任した。2023−24シーズンにセリエA優勝に導くなど、合計6個のタイトル獲得に貢献。5月31日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝ではパリ・サンジェルマン(PSG)に0−5で敗れ、優勝を逃したものの、CLでは直近3シーズンで2度決勝まで導いていた。
そんなS・インザーギ監督はサウジ・プロフェッショナルリーグ(SPL)のアル・ヒラルから関心が寄せられており、巨額オファーが届いていたことから、去就には注目が集まっていたが、インテルは双方合意のもとで同監督が退任することを明らかにした。
退任が決定したS・インザーギ監督はインテルのクラブ公式サイトを通じて、以下のように別れのコメントを発表している。
「4年間の旅路を経て、全力を尽くしてきたこのクラブに別れを告げる時が来た。毎日、私の頭の一番最初と一番最後はインテルのことだった。そして、選手、首脳陣、クラブの一人一人がプロフェッショナルな精神と情熱を持って、その想いに応えてくれた」
「セカンドスター・スクデットを含む6つのトロフィー、2023年のチャンピオンズリーグの旅路、そしてつい先日の挑戦は、私の仕事がスタッフやクラブのあらゆる関係者との共通の理解によってどれほど支えられていたかを如実に物語っている」
「株主の皆様の揺るぎない支援、そして会長をはじめとする関係者の皆様の日々の支援と絶え間ない対話に感謝している。今日のような困難な日々を送る中で、少し前に会ったにもかかわらず、改めてこの感謝の気持ちを表明することは当然のことだと思う」
「私たちは誠意を持って、共にこの素晴らしい旅路を終える決意を固めた。最後に、私を応援してくれた何百万人ものネラッズーリファン、苦難の時に涙を流し、苦しみ、そして共に経験した6つの勝利を共に笑い、祝ってくれたファンに、一言贈りたい。あなたたちのことは決して忘れない。フォルツァ・インテル」
なお、S・インザーギ監督は今後、アル・ヒラルに就任することになる模様で、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、1シーズンあたり2600万ユーロ(約43億円)となる年俸で、2027年6月30日までとなる3年契約を締結する見込みになっており、6月14日に開幕するFIFAクラブワールドカップ2025から指揮を執ることになるようだ。