22歳で仕事を辞めて古民家購入→大量のボードを張り続けたら……　雰囲気ガラリで「これはすごい」「尊敬します」

　作業環境を改善するため、古民家のガレージに“すさまじい量の石こうボード”を張っていく動画がYouTubeに投稿されました。この動画の再生数は、記事執筆時点で7万3000回を超えています。

【画像】DIY後

　投稿したのは、YouTubeチャンネル「そらゆめ さとがえり【古民家DIY】」のひろむさん。退職後に22歳で購入した田舎の古民家のリノベーションに取り組んでおり、以前には大量の“残置物”を売却する動画が話題になりました。

　今回は、電気工事が終わったガレージの内側に壁を構築。断熱材や気密シート、石こうボードを張り付けて外気温の影響を受けにくくします。

　また、一部の壁には遮音シートを張ったり、石こうボードを2枚重ねて張ったりもします。このガレージで撮影していると、ノイズキャンセリング機能付きのマイクを使っていても外の音がたくさん入ってしまうとのこと。自身も何かしらの作業で音を出すため、それらを少しでも軽減するための作業なのだそうです。

　まずは、PCを使う部屋から相方の「ちゃんさん」と一緒に作業開始。断熱材を固定するためにタッカーを使用しますが、1つ止めるだけでも相当な量の針が必要となります。手動で止めるのは無謀極まりないので、エアツールは必須です。

　断熱材の上に気密シートも張ったので、次は遮音シートを壁と天井に張っていきます。このシートは長さ10メートルで20キロもの重さがあるので、天井へ張る際は特に大変です。「しんどい、ヤバい！」と息を切らせながら重たいシートを下から支え、どうにか張り終えました。

　続いて、遮音シートの上から石こうボードをビス止め。PC部屋は天井以外を2枚張りにするので、固定したボードの隙間を覆うようにタッカーと接着剤を使って2枚目のボードを張っていきます。

　ここで、全ての壁に2枚目のボードを張っていく“怒濤（どとう）のタッカータイム”に突入。編集により、タッカーを打つ音が途切れることなく響き渡る映像は不思議な迫力に満ちています。マシンガンかな？

　天井には照明用の穴を開けた石こうボードを張りますが、このボード1枚の重量は何と約14キロ。非常に重いため、壁張り以上に大変です。そんな場面で活躍するのが、下から支えてくれる突っ張り棒。とても頼もしいツールですが、これが後に“悲劇”を起こします。

　ひろむさんたちは必死にボードを押さえているため、意識が天井に集中している状態。なんと、突っ張り棒が張り付け作業の過程で倒れてしまいました。そして、突っ張り棒は作業風景を撮っていたアクションカメラ「GoPro」に直撃！　カメラ機能自体は生きていますが、前面の液晶ディスプレイが映らなくなってしまいました。

　こうした撮影機材の損傷や、コンセントと照明の開口部を間違えるなどのトラブルもありつつ、ようやくPC部屋は完成。ちらほら見える石こうボードの隙間は、今後パテやテープで埋める予定です。

　ボリュームたっぷりの作業でしたが、これはほんの一部にすぎません。ガレージは広大で、まだ壁を作るべき場所がたくさん残っています。

　断熱材を張って気密シートで覆い、その上に石こうボードを張る……と文字で表すのは簡単ですが、とにかく量が多い！　ここから作業日数のカウントが始まり、500倍速というすさまじい速度で映像が流れていきます。

　作業4日目、ついに断熱材と気密シートを全ての壁に張り終えました。すでにシートの継ぎ目へ張る気密テープの費用だけで6000円以上もかかっており、使ったタッカーは2万発以上。石こうボードは今回の作業で合計150枚購入したそうです。材料費がエグい。

　張り付ける石こうボードも大量ですが、生じる端材もまた大量。産業廃棄物扱いで処分費用がとても高いため、端材も有効活用します。道路側の壁にたっぷりと接着剤を塗り、1枚ずつパズルのように端材を固定。その上からきれいなボードを張って“三重張り”の構造にしました。

　小部屋側の天井にもボードを張っていきます。配線用の穴を開ける位置を工夫しながら、2本の突っ張り棒をフル活用。作業8日目に張り終えたので、照明を元に戻して今回の作業はひとまず終了としました。どこまでも根気がいる……！

　防音対策はまだ途上にあり、ノイズキャンセリング機能付きのマイクを使っても車の走行音は入ってしまいますが、雨の音は全く聞こえなくなりました。今後はボードの隙間をパテで埋めつつ、壁の塗装や手が回っていない部分の改修に取り組むとしています。

　この動画のコメント欄には「ものすごい作業量」「これはすごいわ。自分も職人ですが、自分で調べてここまですることは尊敬します」「一気に部屋ができあがってきて、すごくワクワクでした！」「見応えあった」「見ているだけで疲れました笑」「出来上がりが楽しみです」といった感想が寄せられています。

　ひろむさんは、YouTubeチャンネル「そらゆめ さとがえり【古民家DIY】」のほかにInstagram（@sorayume_satogaeri）も更新中。16歳で挑んだ自転車による日本縦断の様子などを公開しています。

動画提供：YouTubeチャンネル「そらゆめ さとがえり【古民家DIY】」