
外を歩けばぬれるし洗濯ものは乾かないし、雨の季節は気分が下がる、という人に、雨の日にこそ気分が上がる場所を紹介しよう。香川県の国営讃岐まんのう公園では、6月7日(土)〜7月6日(日)まで、「あじさいまつり」が開催される。40品種2万本のあじさいが見ごろを迎え、その眺めは圧巻だ。
梅雨入り時に、まずは「アジサイ」の基礎知識から。日本原産のアジサイ科の落葉低木で、ガクアジサイを原種とする一部アジサイ属植物の総称。花のように見えているところは「がく(咢)」が変化したもので、装飾花とも呼ばれ、小さくて目立たない本当の花まで花粉を運んでくれる虫を誘導するための役割を果たしているらしい。本当の花はとても小さく、よく観察しないと目立たないが、つぼみは丸く、花が開くと繊細でかわいらしい姿を楽しむことができる。漢字では「紫陽花」と書かれ、四枚のがくを持つことから「四葩(よひら)」、土壌の酸性度により花の色が変化することから「七変化(しちへんげ)」という別名も持っているのだそうだ。
さて、讃岐まんのう公園の「あじさい苑」では、ヤマアジサイ、ガクアジサイ、セイヨウアジサイなど、色も形もさまざまなアジサイを植栽。高低差のある立体的な花畑は、階段とスロープを備えたバリアフリー構造で、車椅子やベビーカーでも散策を楽しめる。あじさい苑は「飛竜池(ひりゅういけ)」というため池に隣接していて、水辺と新緑の組み合わせは絶景だ。
あじさいまつり期間中は、園内のレンタサイクルがお得に楽しめる「レンタサイクル1dayパスポート」も販売されており、晴れの日なら、新緑きらめく園内をスイスイとサイクリングするのも気持ちよさそうだ。
イベント期間中の開園時間は9時30分〜17時。毎週火曜日休園。入園料は大人(15歳以上)450円、シルバー(65歳以上)210円、こども(中学生以下)無料。
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