
■MLB ドジャース 6×ー5 メッツ(日本時間4日、ドジャースタジアム)
ドジャースの大谷翔平(30)が本拠地でのメッツ戦に“1番・DH”で出場し、3打数無安打2四球で打率は.288。チームは1点差で迎えた9回、マンシーがこの日2本目の9号ソロホームランで同点に追いつくと、延長10回、大谷の申告敬遠からF.フリーマン(35)がサヨナラ打。チームの連敗を2で止めた。
前日3日、試合前にドジャースの日本開幕シリーズに訪問してくれた長嶋茂雄巨人終身名誉監督(89)が亡くなった事が発表され、その試合で3試合ぶりの23号を放った大谷。メッツの先発はT.メギル(29)、対戦成績は5打数無安打と完璧に抑えられている。
身長2m01cmと長身から投げおろすストレートと今季から改良したスライダーが持ち味のメギル。1点を先制された1回の第1打席、3球連続ストレートでカウント1-2と追い込まれると、最後も外角低めに155キロのストレート、大谷はバットが出ず、全球ストレートで見逃し三振に倒れた。
しかし、左足の指を骨折し、5試合ぶりにスタメンに復帰した2番・M.ベッツ(32)がライト前ヒットで出塁、続く3番・フリーマンがライト線へツーベース、この打球で1塁走者のベッツが一気にホームへ、骨折しているはずの足で全力疾走を見せて、1対1の同点に追いついた。さらに1点を加えると、6番・M.マンシー(34)が直近4試合で4本目となる8号ツーランで追加点。
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逆転をしてもらった先発のC.カーショウ(37)は先頭打者の四球を許したが、この日、メジャーに上がってきたばかりの7番・L.マウリシオ(24)を低めのスライダーでショートゴロ併殺打、ベテランらしい投球で無失点に抑えた。
2回、2死走者なしで大谷の第2打席、カウント2-2から外角高めのストレートに差し込まれてレフトフライ。3回、カーショウは1死二塁で3番・J.ソト(26)に2試合ぶりの12号ツーランを浴びて4対3と1点差に詰め寄られた。
さらにカーショウは5回1死一塁で強烈なサードゴロをマンシーがエラー、1死一、二塁とピンチを招くと、4番・P.アロンゾ(30)に左中間にタイムリーツーベースを浴びて4対4の同点に追いつかれた。後続にも勝ち越しタイムリー内野安打を浴びて降板、カーショウは降板、メジャー18年連続白星とはいかなかった。
4対5と1点を追う5回、大谷の第3打席、メッツバッテリーはここまでの配球を一転して変化球勝負、4球連続スライダーという組み立てでカウント2-2と追い込むと、最後はスプリットで空振り三振に終わった。
8回、先頭で迎えた第4打席、メッツ3人目、西武で活躍し、今季は26試合登板して防御率は0.70、被本塁打は1本と好調のR.ギャレット(32)と対戦。しっかりボールを見極めて、四球で出塁、終盤の先頭打者という役割をこなした。続く2番・ベッツがセンター前ヒットでチャンスメイク。3番・フリーマンの打席でパスボール、無死二、三塁のチャンスを広げた。
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無死二、三塁で3番・フリーマンは空振り三振、4番・T.ヘルナンデス(32)がサードゴロで3塁走者の大谷が挟殺プレーでタッチアウト、4番・W.スミス(30)が空振り三振とチャンスを生かしきれなかった。
それでも9回、メッツ4人目、H.ブラゾバン(35)から6番・マンシーが1試合2本目となる9号同点ソロ、エラーの汚名を返上する会心の一撃となった。延長10回にはT.スコット(30)が登板、タイブレークとなった前日は救援を失敗したが、この試合は3番・ソトを空振り三振、4番・アロンゾも空振り三振、5番・ニモをセカンドゴロとパーフェクトリリーフを見せた。
その裏、無死二塁で大谷の第5打席、メッツは5人目、H.ブート(27)、メッツベンチは申告敬遠。球場は大ブーイングに包まれた。1死一、二塁から3番・フリーマンがレフトオーバーのサヨナラツーベース。ドジャースが2試合連続となった延長戦を制し、連敗を2で止めた。