現役最多の「濁点王」はダディーズビビッド(ユーザー提供:つぶ貝さん) 今年4月ごろ、SNSで「現役で濁点がもっとも多いのは、ダディーズビビッドではないか」といった旨の投稿を見かけた。今週末の安田記念にも出走する同馬は濁点が6つ。そこで、86年以降にJRAで走ったことがある馬を対象にして、「名前にもっとも濁点が多く入る馬」はどの馬なのか調べてみた。
結論から言うと、ダディーズビビッドは3位タイで現役最多。86年以降でもっとも多かったのは、ダガジグダガジグで8つ。特徴的なその馬名の意味は「歌の一節。ソウルなリズム」となっている。そんな父タイキシャトルの牡駒は08年にデビュー。8月小倉の新馬戦で9着のあと、同年11月の未勝利戦を最後に現役を退いている。
2位はビビデバビデブーの7つ。父フジキセキの98年産駒、父サトノダイヤモンドの22年産駒と2頭がいる。前者は00年9月に行われた3歳新馬戦で3着となり、同レースがラストランとなった。後者は今年3月の未勝利戦で初陣を迎え、今年5月まで通算4戦0勝。同月23日に登録抹消されるまで、JRAで現役最多の濁点数だった。
3位タイがダディーズビビッドで、ほかにはビッグバンドジャズ、アジュディバビデブがいる。ビッグバンドジャズは13年のセントライト記念に出走したことも。その後は地方に移り、15年道営記念で3着に好走したほか、岩手、高知と渡り歩いて、19年11月まで89戦を戦い抜いた。アジュディバビデブはホッカイドウ競馬でデビューしたのち大井競馬に転入。06年5月に東京で行われた特別指定交流競走に出走したほか、07年にJRAへ移籍し2回出走した。
【86年以降に出走した濁点の多い競走馬】
■8つ
ダガジグダガジグ
■7つ
ビビデバビデブー
■6つ
ダディーズビビッド
ビッグバンドジャズ
アジュディバビデブ
■5つ
ジョーバガボンド
ゴッドバンブルビー
ガビーズブラザー
など多数