写真 2025年5月のゲーミングチェア市場で、GXTARCEのメーカー別販売台数シェアが4割を超えた。AKRacingや、「GTRACING」ブランドを展開するWudi Groupが後を追う。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」から、25年5月のゲーミングチェア市場を振り返る。
その他の画像はこちら 25年5月のGXTRACEのメーカー別販売台数シェアは46.9%と、市場の約半分を占めた。同社のシェアをけん引したのは「GX101」シリーズで、製品別ランキングではホワイトが1位、グレーが2位を獲得。加えて、「GXT570 ブラック」が4位と、TOP5に3製品がランクインしている。
2位のAKRacingのシェアは19.9%。同社の売れ筋は「Pro-X V2 グレイ」で、製品別ランキングでは3位となっている。同製品は平均単価5万600円で、平均単価が1万円台半ばである他の上位製品に比べて高価格ながら上位入りした。
Wudi Groupは19.4%のシェアで3位にランクイン。2位のAKRacingとは0.5ポイント差と僅差で追いかける。製品別ランキングでは「GTRACING フットレスト シリーズ GT200 ブラック」がTOP5入りしている。
現在、ゲーミングチェア市場全体の平均単価は2万3800円だが、GXTRACEの平均単価は1万3600円と約1万円安い。3位のWudi Groupも平均単価は1万6000円であり、この2社は価格面での強みがあると言える。
一方、AKRacingは平均単価が4万5800円と市場全体でも比較的高価格帯の製品をラインアップしているが2位に位置している。同社は市場の黎明期から参入している企業の1社であり、高いブランド力が強みだ。
■BCN総研・筧采斗(かけい さいと)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースです。