【バスケ】北海道ロイブル新監督　新加入の富永啓生に「ＮＢＡの夢に向けてレバンガで成長して」

バスケットボール男子Bリーグ1部レバンガ北海道の新監督に就任したトーステン・ロイブル氏（53）が4日、札幌市内で会見を行った。加入が発表されたパリ五輪日本代表の富永啓生（24）とは育成年代の日本代表監督時代から縁があり、再び共闘となる。思い描くスタイルは「エンターテインメント」。日本屈指のシューター富永を中心に、見る人を楽しませるバスケットボールを目指す。

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ロイブル新監督が会場に登場すると、集まった約100人のファンから拍手で歓迎された。現クラブ設立初年度の11−12年に初代監督を務め、13シーズンぶりのカムバック。オファーを受けた理由を「ワクワクした気持ちになった。北海道にはいろんなチャンスがある。歴史の一部にまたなりたいという気持ちが強くて、戻ってきた」と、うれしそうに語った。

来季補強の目玉が富永。NBA下部Gリーグのバットアンツからの加入が3日に発表された。17年、桜丘高2年だった富永を、U−16日本代表に初招集したのがロイブル監督だった。3人制日本代表監督時代には東京五輪にともに臨んだ。「日本人選手の中では一番多く代表チームで過ごした選手。彼にはNBAの夢に向けて、レバンガで成長してもらいたい」と親心をのぞかせ、「シューターとしての役割を果たして欲しい」と得点力に期待する。

来季は富永含めて若手中心の編成になる見込み。理想とするのは「見ているファンのみなさまが楽しめるエンターテインメント性のあるバスケット」。運動量を武器に、守備でプレッシャーを与えて全員で走り勝つバスケットボールで勝負する。

クラブは26−27年に開幕するBプレミアへの参入が決まっている。現行のBリーグ最終年。「しっかり将来のために準備していく」と、目標の日本一を達成するために、新リーグに向けて土台を固めるシーズンにする。【保坂果那】