54歳独身男性…今からでも住宅ローンは組めますか? 20年暮らしてきた賃貸マンションが手狭に、今更ながらマイホームの購入を検討しています

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2025年06月04日 20:10  まいどなニュース

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夢のマイホーム、50代からでも手に入る? ※画像はイメージです(denphumi/stock.adobe.com/)

「54歳独身の会社員です。趣味のキャンプ道具がどんどん増えて、20年間住み続けてきた賃貸マンションが手狭になってきました。今更ながらマイホームの購入を考え始めたのですが、この年齢から住宅ローンって、まだ組めるものでしょうか?」

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50代を過ぎ自分の趣味に没頭できる環境の中、長年住んだ賃貸マンションが手狭に感じることもあると思います。マイホーム購入を検討しているものの、ローンが組めるか不安な方もいるのではないでしょうか。

相談者は、趣味のキャンプ用品が増えてきて賃貸マンションが手狭になり、マイホームを購入したいという54歳の男性です。54歳からでも、ローンを組むことは不可能ではありません。ローンを組むためのポイントをみていきましょう。

54歳からでも住宅ローンは組める?

結論から言えば、54歳からでも住宅ローンは組めます。ただし、一般的に金融機関では完済年齢を70歳〜80歳までに設定しているため、借入期間は短めになります。定年が迫っていることも念頭に置きつつ、無理のない借入額や返済計画を考えるのがカギです。

マイホームの選択肢

54歳という年齢からマイホームを検討する際は、返済期限が限られるため、ライフスタイルや今後の暮らしを見据えた選択が求められます。限られた予算の中で無理のない住まいを手に入れるために、以下のような選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

・新築の購入
・中古物件の購入
・地方物件の購入

それぞれのメリットや注意点を説明するので、自分に合った住まいの形を見つけていきましょう。

新築の購入

新築は購入費用が高めになる傾向がありますが、間取りや内装を一から選べる自由度も高く、自分の理想に合った住まいを実現しやすいのが魅力です。また、中古物件と違って修繕の心配が少ないという安心感があるのも大きなメリットです。

中古物件の購入

新築にこだわらないのであれば、中古物件という選択肢もあります。新築に比べるとコストがかからず、予算内で広さや立地に優れた住まいを見つけやすくなります。また、リノベーションを行うことで好みに合わせた空間づくりも可能になり、住み心地やコストパフォーマンスの両立が期待できるのも魅力です。

地方物件の購入

立地について考えてみるのもひとつの手です。例えば、都市部に比べて地方は土地や物件価格が抑えられるので、同じ予算でも理想に近い条件でマイホームを手に入れやすくなります。

54歳から住宅ローンを組むためのポイント

さて、冒頭の相談では「54歳からでも住宅ローンは組めるのか」という質問がありました。50代からの住宅ローンは、計画的に考えるのが重要です。計画的に考えるためのポイントを2つ紹介します。

頭金を多めに用意する

まず、住宅ローンの頭金は多めに用意しておきましょう。不慮の事態などでローンが返せなくなる可能性も考えて、準備できるだけしておくのがおすすめです。

なお、住宅ローンの頭金を用意している人は、だいたい1,000〜2,000万円ほどを用意していることが多いようです。

▽具体的な支出のシミュレーションをする

FP(ファイナンシャルプランナー)などの専門家に相談して、具体的な返済シミュレーションをすることも大切です。定年後にローン計画が崩れないように、収入は減少することを前提に考えましょう。加齢とともに病気にかかるリスクも考慮に含めておくとよいでしょう。

一般的に、住宅ローンは65歳〜70歳で完済するのが安心だといわれています。例えば、54歳で住宅ローンを組み、70歳までの返済とすると、毎月の返済額などは次のようになります。

・借入額 2,000万円
・返済期間 54歳〜70歳の計16年
・金利(年利) 1.5%で変動なし
・ボーナスによる一括返済なし

上記のように仮定した場合、返済額は月々約12万円、総返済額は約2,250万円になります。
※あくまでもわかりやすくするための概算です。

住宅ローンは、商品によって返済額や金利などが異なるので、FPや銀行窓口に相談してみるとよいでしょう。

   ◇   ◇

50代から住宅ローンを組むときのポイントを見てきました。頭金を多めに用意すること、具体的な支出のシミュレーションをすることに留意し、無理のない返済計画を立てることが大切です。FPなどの専門家に相談しながら、新築や立地にこだわりすぎずいろいろな選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

【監修】瀧澤亮(たきさわ・りょう)2級ファイナンシャル・プランニング技能士 Webライター・ディレクター。将来を見据え、保険や年金のことを詳しく知り活用したいとの思いからFP資格取得を決意。現在FP2級を取得し、上位級も勉強中。Webライター・ディレクターとして、お金に関する記事の執筆やディレクション・監修を担当している。

(まいどなニュース/もくもくライターズ)

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