
小柄な女性が知っていると便利な色彩心理には、次のようなものがあります。これらの特性を念頭に置いてご自分に似合う色を身に着けると、おしゃれの幅が広がりますよ。
・明るい色=軽い・柔らかい
・暗い色=重い・硬い
今回は、小柄な女性におすすめしたいカラーコーディネートの秘訣(ひけつ)をご紹介します。
小柄だからこそ似合う柔らかい色
小柄な女性は見た目の印象が軽いので、明るい色(=軽い・柔らかい)が似合います。明るい色の中でもご自分に似合う色を身に着けると、健康的で生き生きとした印象になります。パーソナルカラーのタイプ別に、おすすめのカラーをご紹介します。
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■スプリングタイプ
アイボリー、パステルイエローグリーン、アプリコット
■サマータイプ
パウダーピンク、ライトレモンイエロー、パウダーブルー
■オータムタイプ
オイスターホワイト、シャルトルーズ、ディープピーチ
■ウィンタータイプ
アイシーピンク、アイシーイエロー、アイシーブルー
反対に暗い色(=重い・硬い)を着ると、重厚感が強調され、服に着られているような印象になりがちです。暗い色を着るときは、素材やデザインで軽やかさや柔らかさを取り入れましょう。
トップスとボトムスの配色にコントラストをつける
上半身に明るい色、下半身に暗い色を取り入れると、明るい色に視線が引き付けられ、重心が上がって全体がバランスよく見えます。また、下半身に暗い色を持ってくることで、脚が引き締まって見えますよ。特に、ハイウエストのボトムスにトップスをインして、上半身をコンパクトにまとめると効果的です。パーソナルカラーのタイプ別に、おすすめの配色をご紹介します。

■スプリングタイプ
クリーム色とライトクリアネイビー
ウォームパステルピンクとミディアムゴールデンブラウン
■サマータイプ
ソフトホワイトとグレイドネイビー
ラベンダーとココアブラウン
■オータムタイプ
オイスターホワイトとダークチョコレートブラウン
ディープピーチとオリーブグリーン
■ウィンタータイプ
ピュアホワイトとブラック
アイシーバイオレットとネイビーブルー
縦長シルエットにアクセントカラーを取り入れるとあか抜ける
小柄な女性が目立つ色を取り入れるときは、分量を少なめにするとバランスよく見えます。白・黒・グレー・ベージュ・ブラウン・ネイビーなどの定番色で縦長のシルエットをつくり、バッグ・スカーフ・ベルト・靴などの小物でアクセントカラーを取り入れましょう。アクセントカラーとは、コーディネート全体の中で目を引くポイントとなる色のこと。ベースとなるカラーやサブカラー(補助的な色)の中に、差し色としてアクセント的に取り入れることで、全体の印象を引き締めたり個性を際立たせたりします。
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取り入れやすいアクセントカラーとその効果を見ていきましょう。

■レッド:女性らしさや情熱的な印象をプラス
例:シンプルなブラックコーデに赤いバッグ
■イエロー:明るく元気な印象を演出
例:ネイビーのセットアップに黄色のスカーフ
■グリーン:落ち着きと新鮮さを添える
例:ベージュのワンピースにグリーンのパンプス
■ブルー:知的でクールな印象
例:グレーのセットアップにロイヤルブルーのバッグ
定番色とアクセントカラーの組み合わせも、ご自分に似合う色を取り入れると好印象につながります。
今回ご紹介したカラーコーディネートを踏まえつつ、シルエットやアイテムの選び方を工夫すれば、おしゃれでバランスよく見えるスタイリングが完成します。ぜひ参考にしてみてくださいね!
松本 英恵プロフィール
カラーコンサルタント歴20年。パーソナルカラー、カラーマーケティング、色彩心理、カラーセラピー、ラッキーカラー(色占い)などの知見を活用し、カラー監修を行う。執筆、メディア出演、講演、企業研修の講師など幅広く活動。近著に『人を動かす「色」の科学』。(文:松本 英恵(カラーコーディネートガイド))
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