スマホ料金月6500円減らせる「窓口相談術」元販売員が見直しポイントを伝授!

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2025年06月05日 11:10  web女性自身

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「2020年の菅(義偉)政権による圧力で携帯料金は大きく値下がりしましたが、いよいよ携帯料金も値上げ競争に突入しました」



そう語るのは、4年間の芸人活動と7年間の携帯電話ショップでの勤務経験を生かして、スマートフォンアドバイザーとして活躍しているモバイルプリンスさん。



値上げ競争の先陣を切ったのはNTTドコモ。4月24日に料金プランの改定を発表した。



メールや動画視聴などで消費されるデータ通信量が無制限の主要プランを刷新し、これまでより約1,000円の値上げになる。



その後、5月7日には、KDDIがメインブランドのauやサブブランドのUQモバイルの値上げを行うことを発表。



新料金プランは既存のプランから550円の値上げになる。



さらにソフトバンクも今後値上げを検討しているという……。



この相次ぐ大手キャリアによる携帯料金の値上げについて、モバイルプリンスさんが解説する。



「電気代や人件費が上昇しているなか、これまでの“官製値下げ”を続けていては立ち行かなくなったということです。その一方で、国民の9割以上の人が持っているスマホは品質が均一化され、価格競争以外の売りが乏しい状況。



そんななか、ドコモは新たなメインプランで、単体契約では月額4,200円のスポーツ動画配信サービス『DAZN』を無料で視聴できる特典を。一方、auは、衛星通信網『スターリンク』とスマホの間で通信を行うサービスや混雑するときでも通信品質を高めるサービスを開始。



今後もエンタメを充実させたり、通信の質やサービスを強化したり、付加価値をつけて他社との差別化をはかりつつ料金を上げていく狙いです」



これまで3,000人以上の携帯料金の見直しをしてきた「携帯見直し本舗」代表の鮎原透仁さんは、今回の値上げをこう見ている。



「F1が好きでDAZNを視聴している私が、月額4,200円が実質1,000円で見られるとしても、あの料金プランを契約するつもりはありません。



Wi-Fiをつなげない環境、つまりはデータ通信量を使って動画を視聴する人なら別ですが、私がDAZNを見るのはWi-Fiがつながっている自宅。データ通信量が無制限である高い料金プランを選ぶ必要性がありません」



auの「スターリンクダイレクト」サービスは山や海など通信圏外でも使えることを売りにしているが……。



「私もキャンプ場にはよく行きますが、フリーWi-Fiもかなり整備されており、なかなか圏外になりません。たとえ衛星通信網を使うような緊急事態だとしても、テキストメッセージや居場所を送れるだけでネットも電話もできません。そもそも、通信衛星網を使うような場所に行く人がどれだけいるかという話。



本来なら自分の意思で必要なサービスを選べるべきですが、必要と感じない人が多いサービスが勝手に付いてしまいました」(鮎原さん)





■契約しているキャリアの経済圏につかるのも手



大手キャリアの携帯料金の値上げ競争の対抗策として、政府の“値下げ要請”によって生まれた「ahamo」(ドコモ)、「povo」(KDDI)、「LINEMO」(ソフトバンク)は料金が抑えられるといわれているが……。



「たしかに1円でも携帯料金を安くしたい人にはいいでしょう。



しかし、最大の壁が、申し込みがWEB限定(ahamoは店頭で契約代行〈有料〉オプションあり)で、なおかつ実店舗の窓口がなくサポートが薄いこと。契約時の本人確認書類や料金の支払いなどWEBで行う契約にも手間がかかり、店舗でのサポートがなくても自分で解決できるくらいのスキルや知識が不可欠。



『○○モバイル』という社名が多い『格安SIM』も同様に、WEBが苦手な人は、手続きに高いハードルを越えなければいけません」(モバイルプリンスさん)



総務省が2023年に行った「利用者意識調査」によると、スマホ利用者の約半数が「手続きを行うことが面倒」などの理由で料金プランを見直していないという実態も。



また株式会社SOKKINが行った「スマホの月額料金」のアンケート調査では、「スマホの料金プランの見直しをしたことがある?」という質問に、50代以上の80%が「いいえ」と回答している。



携帯料金の値上げに対抗できる有効な策はあるのだろうか?



「“家族総取り”を狙う大手キャリアは、銀行や金融、小売業との連携を強めて、消費や投資など経済活動を会社のサービスで完結させる“経済圏”づくりに力を移しています。



今、契約しているキャリアの経済圏にどっぷりつかってポイントや特典をためて、おトクに利用するのもひとつの策。



キャリア関連のクレジットカードや電子マネーで決済すればポイント還元率が高くなるサービスのほか、携帯電話回線とネット回線や電気料金などの特定のサービスをまとめて契約することで携帯料金が割引になる『セット割』、家族で契約すると月額料金が割引になる『家族割』など、より多くの割引を受けることができます」(モバイルプリンスさん)



鮎原さんはこんなアドバイスをしてくれた。



「携帯料金を見直すうえで重要なことは、自分のデータ通信量に対して適切な会社、プランになっているかどうか。そもそも携帯料金を見直したいと思っている人でも、自分が毎月何ギガ使っているか把握していない人も多いのです」



iPhone大陸運営事務局が行ったアンケートによると、1カ月あたりのデータ通信量で30ギガ以上と答えた人は10.2%、5ギガ未満が6割を占めている。



ちなみにデータ通信量を多く使うのは動画視聴。データ通信量1ギガでは2〜3時間の動画視聴が可能。



テレビのように動画を流しっぱなしにしているような大容量を使うヘビーユーザーにとって30ギガ以上は必要だろうが、ネット検索やメール程度のライトユーザーはそれほどデータ通信量はかかっていない。



「自分のデータ通信量の利用状況は、スマホでも確認できるが、契約しているスマホショップに行って“1カ月何ギガ使っているか”聞いても教えてくれます。



そこで、auだとUQモバイル、ソフトバンクならY!mobileといった大手キャリアが提供する低価格帯のサブブランドに変更してもデータ通信量が足りるかどうか聞いてみてください。



もし足りるのであれば、その場でサブブランドに替えてもらえばいいのです。



サブブランドなら、通信品質も大手キャリアとまったく一緒。実店舗でさまざまなサポートを受けられます」





■WEBが苦手な人はぜひ店舗窓口へ行こう



ドコモには提供するサブブランドがないが、データ通信量が低容量で価格を抑えた新料金プラン「ドコモmini」が登場する。



それぞれの大手キャリアからサブブランドに切り替え、なおかつキャリアの経済圏にどっぷりつかって、さまざまな割引特典を使ったケースを算出してみた。それぞれ6,500円前後安くなることがわかった。



鮎原さんが最後にこう語る。



「大手キャリアの携帯料金の値上げは、自分とスマホとの付き合い方を見直し、適切なキャリアやプランを選ぶ絶好の機会です。



WEBが苦手な人でもスマホショップの窓口を訪れれば、その場で値下げが可能になることもあるのです」



現状の携帯料金に不満がある人も、無関心な人も、値上げをチャンスと捉えて、さっそく見直してみよう!

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