「ゴールドウイン」が関西エリア初となる旗艦店を京都にオープン、新素材研究所による風と自然が共鳴する空間

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2025年06月05日 11:21  Fashionsnap.com

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「ゴールドウイン 京都」

Image by: FASHIONSNAP
 「ゴールドウイン(Goldwin)」が、関西エリア初となる旗艦店を「ゴールドウイン 京都」をオープンした。

 設計を担当したのは、同ブランドの上海や成都の店舗のデザインも手掛けている新素材研究所。中国でのストアコンセプトである「地」に「風」の要素を加え、より動的な店舗空間を演出した。京都ならではの奥行きのある建物と敷地を活かし、入口から奥へと風が通り抜けるように設計されている。
 入り口には行き交う人の興味を惹くためにコールテン鋼の目隠しを配置。建物のファサードには経年変化で風合いが変化していく銅板を採用し、続く内装に使用されている自然素材とのコントラストを生み出している。
 1階フロアではユニセックスのライフスタイルアパレルを展開。入り口の本御影石の鉢植えにはゴールドウインの創業地である富山県南砺市の野山から自然のままの状態で運び込まれた植栽が植えられ、客を迎え入れる。ブランドの原点でもあるスキーのリフトチェアを模した什器は、京都店のために設計されたデザイン。階段付近の壁材には無加工の黒皮鉄を採用し、こちらも時間とともに風合いが変化する素材を使用した。時間の経過を楽しみ、長く使い続けられるモノづくりが店舗全体を通して体現されている。
 中庭を抜けた先のギャラリースペースでは、実験的なプラットフォームと位置付ける「ゴールドウイン ゼロ(Goldwin 0)」を展開。ラグジュアリーブランドやスポーツブランドを経験したイギリス人デザインディレクターのヌー・アバス(Nur Abbas)が手掛けるラインは、縫い目やカットライン、シルエットなど革新的なデザインと機能性が掛け合わさったアウトドアウェアが揃う。

  オープンを記念し、グラフィックデザイナー佐々木俊がロゴデザインを手掛けたTシャツ、パーカー、キャップ、ソックスのほか、撥水加工のレザーとヴィブラムソールで街履きとしても使える「関づか」とのコラボレーション草履も店頭に並ぶ。
  2階ではトレイルランニングやトレッキングウェアなどをラインナップ。山形緞通の柳をイメージした柄の特注カーペットが敷かれたフロアでは、試着ルームを含んだサロンスペースを両隅に確保し、ゆったりと買い物を楽しめるような空間を創出している。

 出店場所は、交通量の多い四条河原町から少し入った住宅なども並ぶ通り。ゴールドウインの基幹ブランドである「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」が同じ通りに店舗を構え好感触だったことから、京都という観光都市ならではの「探す楽しみ」を感じてもらうロケーションとして、ローカルとインバウンド両軸での集客を狙う。
 ゴールドウイン常務執行役員ゴールドウイン事業本部長の川田慎二氏は、「商品やサービスだけでなく長い時間滞在したいと感じていただけるような居心地のいい空間を提供していくことが我々が考えている日本の美意識であり価値。ゴールドウインが掲げている、人と自然の可能性を広げるということを、この店舗を通じてグローバルに発信していきたい」とコメントした。
 今後は同じく新素材研究所とタッグを組んだ丸の内店の移転リニューアルオープンを控えており、札幌、大阪、福岡などにも出店を進めるほか、好調の中国市場に加え、ソウル、ロンドン、ニューヨークなどのグローバル都市に出店攻勢を強める方針。2033年までに、ゴールドウインブランド単体での売上高500億円の達成を目標に掲げている。

■ゴールドウイン 京都所在地:京都府京都市中京区坂井町460番営業時間:平日 12:00〜19:00 土日祝 11:00〜19:00店内面積:約181平方メートル

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