米大ヒットカーアクション映画「ワイルド・スピード」シリーズで知られる俳優ヴィン・ディーゼル(57)が、元アシスタントから不当解雇と性的暴行の容疑で訴えられてから1年以上が経過した3日、裁判所が訴えの一部を棄却した。
アシスタントを務めていたアスタ・ジョナソンさんは、2010年に米ジョージア州アトランタに滞在中にホテルの部屋でディーゼルからベッドに押し倒されて体を触られた上に自慰行為をされ、その後解雇されたと主張し、2023年12月に訴えを起こしていた。11年公開の映画「ワイルド・スピード MEGA MAX」の撮影中の出来事だったという。
報道によると、ロサンゼルス郡上位裁判所のダニエル・M・クロウリー判事が、4件のハラスメントの訴えについて「時効」を理由に棄却する暫定的な判決を下したという。カリフォルニア州公正雇用住宅法に基づき、事件発生から1年以内に苦情を申し立てる義務があったが、すでにその期間が過ぎていることから「敵対的な労働環境」「差別」「報復」「ハラスメント防止の怠慢」の4件についてジョナソンさんの主張を却下せざるを得なかったと述べている。
一方で、性的暴行や故意の性的苦痛などを含む他の6つの訴えについては引き続き審理が続行されるという。
ディーゼルの弁護士は、「15年前に別の州で2週間未満しか彼の会社で勤務していなかった人物が、カリフォルニア州の裁判所を利用してこのような根拠のない訴えを起こすのは遺憾だ」とピープル誌にコメントしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)
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