
日常生活とは異なる手続きや環境が満載の旅。期待とともに、多少の不安を感じることは誰にでもある。障害があって“非日常”への対応にたくさんの不安があると、旅そのものを諦めてしまうことも。そこで、さまざまな場所で増えてきているアクセシビリティ向上への取り組みをまとめたハンドブック『Beyond Guide』を日本航空が制作、公開した。“行けないかも”が “行ってみよう”に変わるきっかけをつくりたいという思いが込められている。
日本では、約10人に1人に何らかの障害があるとされており、知的障害や発達障害のある家族の3〜4割が「飛行機を含む公共交通機関の利用に不安を感じている」という調査結果がある。「長時間の待機に耐えられるか不安」「空港や機内で突然パニックになったらどうしよう」「ルールや流れがわからない」といった不安な気持ちから、飛行機を使った旅行を諦めてしまう人が少なくない。
そこでこのハンドブックでは、旅への不安を感じる人の実際の声をもとに、飛行機の搭乗に関するステップごとの事前情報や、困りごとへの対応をQ&A形式でまとめている。不安や戸惑いから旅への一歩を踏み出せない人の背中を、そっと押すきっかけになるかもしれない。
|
|