警視庁本部=東京都千代田区 生成AI(人工知能)による女性のわいせつ画像が印刷された枕カバーを販売したとして、警視庁保安課は5日までに、わいせつ物頒布容疑で、自営業の男(46)=埼玉県新座市=を書類送検した。容疑を認め、「以前からアニメ画像がプリントされた枕カバーを転売していたが、AI作成のほうが売れると思った」と供述している。
AIが生成したわいせつ物に同容疑を適用するのは全国初という。同課は起訴の判断を検察に委ねる「相当処分」の意見を付けた。
送検容疑は昨年9〜10月、実在しない女性のわいせつな画像が印刷された抱き枕カバーをフリマサイトで2人に販売した疑い。
同課によると、男はオークションサイトで、生成AIによるわいせつ画像が印刷された枕カバーを約1000円で購入。「AI生成美女」などとうたい、フリマサイトで約4000円で転売していた。昨年8〜12月ごろに、数万円を売り上げていたとみられる。