写真 国内アパレル関連大手各社が、2025年5月度の既存店売上高を発表した。気温上昇に伴い夏物が動いたほか、前年同月比で休日が1日多かったことなどが寄与し、ファーストリテイリングの国内ユニクロ事業や良品計画、ユナイテッドアローズ、ワークマンなど多くの企業が増収だった。
ファーストリテイリングの国内ユニクロは、月前半に実施した連休キャンペーンや後半の「ユニクロ感謝祭」で多くの集客があり、売上は前年同月比13.1%増。土日に気温が上昇して夏物が売れたほか、「『ユニクロ感謝祭』では気温が再度低下し、春物にも動きが戻った」(広報担当者)。アイテム別では「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH )」「JW アンダーソン(JW ANDERSON)」とのコラボレーションアイテムや「ユニクロ : シー(UNIQLO : C)」のスウェット、エアリズムインナーなどが好調だった。
良品計画は同12.2%増。生活雑貨と食品カテゴリーが売り上げをけん引したほか、衣類・雑貨カテゴリーも同8.9%増と堅調に推移した。昨年より休日が1日多かったことで、全体で見て2ポイントのプラス影響があったとしている。
アダストリアでは、月半ばで実施した会員向けポイント還元キャンペーンが奏功し、同4.2%の増収。ブランド別では「ニコアンド(niko and ...)」「スタディオクリップ(studio CLIP)」「ローリーズファーム(LOWRYS FARM)」、アイテム別では薄手のパンツや半袖トップス、サンダル、日傘などの夏物商品が動いた。
ユナイテッドアローズは同9.6%増で着地。ジャケット、スーツ、パンツなどのビジネス系アイテムに加え、シャツやカットソーなどの軽衣料、シューズ、バッグ等の服飾雑貨が売れた。
ワークマンでは、気温上昇や熱中症対策が法的に義務化されたことによってファンウェアが伸長。また、降雨日が多かったことでレインウェアも売り上げを伸ばし、2024年12月以来5ヶ月ぶりに2桁増収を達成した。
■2025年5月度 各社実績(すべて既存店ベース/前年同月比)
国内ユニクロ事業(既存店+Eコマース)売上高:113.1%客数:112.5%客単価:100.5%
しまむら売上高:102.9%客数:101.8%客単価:101.2%
良品計画(直営既存店+オンラインストア)売上高:112.2%客数:110.0%客単価:102.1%
アダストリア売上高:104.2%客数:101.7%客単価:102.5%
ユナイテッドアローズ(小売+ネット通販 既存店)売上高:109.6%客数:103.8%客単価:106.1%
ワークマン売上高:111.4%客数:102.6%客単価:108.6%
バロックジャパンリミテッド売上高:103.7%客数:99.3%客単価:104.4%