
きょうも汗ばむ陽気となりましたが、今の時期「足が蒸れる」という方も多いようです。人には聞きにくい“ニオイの悩み”対策を取材しました。
汗ばむ陽気 梅雨前の「足ムレ」に注意6月5日の東京都心の最高気温は28.9℃。7月上旬並みの暑さとなりました。そうなると気になるのが…
20代 女性
「足めっちゃムレるかも。汗かいたらニオイやばいと思う」
そう、“足のムレ”です。人には聞きにくいニオイの悩みも…皆さんの対策法は?
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20代 女性
「ニオう前に汗拭きシートを使ったり、汗かきたくないからなるべく汗かかないようにサンダル履いたりしてます」
ーーひとの家にいくときは?
20代女性
「新品の靴下を持っていくとか、玄関先で履き替えたりしています」
銀座ロフトでは“足ムレ専用”の売り場を展開。約20種類の商品を取り扱っているといいます。
特に人気なのが、頑固な足の汚れを徹底的に落としてくれる足用石けん。
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銀座ロフト 広報室 谷本知夏さん
「シリーズ全体で月に1000個以上売れているものになります。石けんタイプなので、スッキリ洗えるところが人気なのかなと思います」
泡スプレータイプもあり、足用ブラシと合わせて使うと、洗いにくい指の間や爪の汚れを綺麗に洗うことができます。
他にも、水洗い不要でパチパチ弾ける炭酸泡が蒸れた足をサラサラにするスプレーも人気だそうです。
「足のムレ」 なぜ梅雨入り前に注意が必要?山形純菜キャスター:
今、様々な対策グッズが出ているということですが、梅雨入り前に注意が必要な足のムレについて見ていきます。
「梅雨入り前のこの時期」に、なぜ注意が必要なのか。体のニオイなどに詳しい東海大学理学部の関根嘉香教授に伺うと、これから梅雨の時期に入ると雨がよく降り、雨で足元が濡れて、それがムレの原因になるそうです。
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また、暑さが本格的に来ていないこの時期は、冬の間あまり汗をかかずにお休み状態だった「汗腺」の働きがまだ鈍いんだそうです。汗腺の働きが鈍いと、吸収しきれなかった塩分が汗に残り、「ベタベタした乾きにくい汗」をかくため、よりムレた状態が続き、それがニオイの原因にもなるということです。
関根教授は、「皮膚表面の菌・バクテリアはムレた環境を好む。菌が増えやすく、足のニオイの原因になる」とも指摘しています。
足のムレ・ニオイはどう対策?山形キャスター:
では、どうすれば臭いが気にならないのか、足のムレ・ニオイの対策を見ていきます。
まずは、足のニオイの対策です。
「つま先・かかとを重点的に洗う」のがいいそうです。指先やかかとにニオイが強く出る傾向があるので、優しく丁寧に洗うのがいいということです。
また、「こまめに爪を切る」ことも大切です。爪垢で発生する雑菌を防止することでニオイが防げるそうです。
それから、一日の途中で「濡れたタオルなどで足を拭く」といいそうです。乾いたタオルはNGということですが、なぜ濡れたタオルなのかというと、汗をかくということは、暑い時に「体温を下げる」ためにかいています。
その汗を乾いたタオルで拭きとると、体はまた体温を下げようと汗をよりかいてしまうからです。そのため、濡れたタオルやウェットティッシュなどで足を拭くといいということです。
続いて、靴のニオイ対策です。
M.MOWBRAY靴磨き女子部・大石薫さんによると、まず要注意なのが「大きめの靴」です。靴の中の空気は、歩く際にポンプのように自動で換気されます。大きめの靴を履いてしまうと、空気の循環がうまく行われず、空気が滞留してしまい、それで雑菌が増えやすいということです。
なので、フィットするように「靴ひも」や「中敷き」で調整するのが大事なんだそうです。
また、東海大学理学部の関根嘉香教授によると、「乾燥剤」を使って靴を除湿したり、冬場は使い終わったカイロを入れておくのも、対策としてはいいそうです。
それから、「10円玉」です。銅の抗菌作用が菌の増殖をおさえるので、つま先とかかとの2か所に入れておくと消臭効果が期待できるということです。