【漫画】幼馴染はUMA? コメディ『幼馴染がビッグフットっぽい』のラストが泣ける

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2025年06月06日 07:00  リアルサウンド

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『幼馴染がビッグフットっぽい』(葉桜はる)

 裏山で見つかったのは未確認生物「ビッグフット」の足跡。その足跡の正体に心当たりがある小学生・ソウタが主人公の友情物語『幼馴染がビッグフットっぽい』が2025年5月にpixivで投稿された。


 タイトルの通り、ソウタの幼馴染・シゲオは見るからに“ビッグフットっぽい”。ただ、そう思っているのはソウタだけではないようで……。果たしてソウタとシゲオは友だちのままでいられるのか。


 作者・葉桜はる(@hazakura_haru_)さんは商業媒体での掲載歴もある作家だ。本作を創作したきっかけ、最後のページに込めた思いなど、話を聞いた。(あんどうまこと)


参考:【漫画】『幼馴染がビッグフットっぽい』を読む


ーー本作を創作したきっかけを教えてください。


葉桜はる(以下、葉桜):オカルトを題材にした漫画が好きで、これまでも幽霊や呪いの人形を題材に創作してきました。そのなかでUMA(未確認動物)を題材にした漫画を描きたいと思い本作を創作しました。


 UMAの中でも「ビッグフット」はメジャーであり、作品の題材として描きやすいと思って。「ビッグフットを描きたい」という思いから本作のタイトルが浮かび、男の子とビッグフットの掛け合いを膨らませていきました。


ーー本作を描くなかで印象に残っているシーンは?


葉桜:冒頭の3ページです。ビッグフットなのは明らかなのに「ビッグフットっぽい」というところで止めているところなど、自分の中でも冒頭部分は上手く描けたと思います。


ーービッグフットのシゲオを描くなかで意識したことは?


葉桜:最初はシゲオの目にハイライトが一切なく、すべて真っ黒にしていました。ただ見返すなかで愛嬌があまりないと思い、コマによってハイライトを描き入れてみました。少しの変化ですが可愛げが出て、親しみやすいキャラクターになったと思います。


ーー16ページ目、シゲオとの思い出を振り返る回想シーンが印象に残っています。


葉桜:このシーンでは幼なじみとしての思い出を1ページでまとめることを意識しました。最初は通常通りのコマ割りで描こうとしていましたが、写真を積み重ねるような見せ方にしました。


 写真の中身は、友だちとの思い出の写真にはどういうものがあったかなと振り返りながら考えました。遠足や運動会、学芸会など、普通の友だちとしてのイベントを描きつつ「やっぱりビッグフットっぽいよね」という様子を入れ、ギャップを意識しながら描きました。


ーー最後の1ページを描くなかで意識したことは?


葉桜:本作は友情をテーマに描いたので、最後は2人の友情を感じる終わり方にできたらいいなと思いました。ソウタとシゲオの友情を表現するために描いたのは2人の後ろ姿と足跡です。本作は足跡から始まった物語なので最後も足跡を描き、2人の足跡や歩幅は違うけれど、並んで歩いていく姿を描きました。


ーー漫画を描き始めたきっかけを教えてください。


葉桜:幼少期から落書き帳に漫画を描いていて、当時は漫画家になりたいと思っていました。ただ大人になるにつれて漫画を描くことは少なくなりました。


 そんななか2年程前から趣味で描いた漫画を投稿サイトにアップロードしたところ、担当編集さんからご連絡をいただいて。もしかしたら漫画家になれる可能性があると思い、本格的に商業作家を目指し始めました。


ーー今後の目標を教えてください。


葉桜:とにかく今は商業媒体での連載が一番の目標です。現在は原作者として商業作家になることを目指していますが、連載とともに単行本の出版もいつか叶えたい目標です。読みやすく、気軽に楽しめるようなエンタメ漫画を描けたらいいなと思います。


(文・取材=あんどうまこと)



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