




スギさんは、どこか嘲笑を含んでいました。アイカワさんをよくは思っていないのでしょう。私はアイカワさんが全部屋に「ハラダさんが悪い」と触れまわっていることが気になって仕方ありません。固まる私に、スギさんは「大丈夫ですよ」と言って出社して行きました。


その後、行きと帰りで一人ずつ住民に出くわしたのですが、「新しい番号、慣れないですよね」「私もこの前、忘れちゃって」などと暗証番号のことばかりが話題に。とても気まずかった私は、簡単な返答と会釈をして苦笑いでやりすごしました。その日の夜、スギさんから聞いた話を夫に伝えると……。


アイカワさんとのやり取りを終え、家に戻った私は、モヤモヤした気持ちが抑えられませんでした。アイカワさんの謝罪が逆に私を悪者にしているような気がして、胸の中に不安が広がります。
夫は気にしない様子ですが、私はどうもひっかかってしまうのです。アイカワさんの言動を思い出すたびに落ち着きません。
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【第3話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・rollingdell 作画・春野さくら