「前橋ウィッチーズ」ワンマンライブで百瀬帆南の“重い愛”をファンが受け取る

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2025年06月06日 12:07  コミックナタリー

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「『前橋ウィッチーズ』ライブ 〜貴方が望むならOPEN〜 Chapter2」昼公演より、百瀬帆南
オリジナルアニメ「前橋ウィッチーズ」のメインキャストによるアイドルグループ・前橋ウィッチーズのワンマンライブ「『前橋ウィッチーズ』ライブ 〜貴方が望むならOPEN〜 Chapter2」が、去る5月31日に東京・池袋harevutaiで開催された。コミックナタリーでは昼公演の模様をレポートする。

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4月より放送中の「前橋ウィッチーズ」は、群馬県前橋市を舞台に5人の魔女見習いの少女たちが魔法の花屋に訪れる客、そして自身の悩みに触れながら成長していくオリジナルアニメ。第4話・第5話で描かれたマイと優愛の物語を、楽曲と書き下ろし朗読劇で振り返る今回のライブには、会場がパンパンになるほどのファンが詰めかけた。

大きな歓声に迎えられて、赤城ユイナ役の春日さくら、新里アズ役の咲川ひなの、北原キョウカ役の本村玲奈、三俣チョコ役の三波春香、上泉マイ役の百瀬帆南が登場すると、「スゴすぎ前橋ウィッチーズ!」「夢よ、咲け!」「シャボン・テンション!」を3曲続けて披露。笑顔はじける彼女たちのパフォーマンスに、ライブが進行するほどファンのかけ声も大きくなっていった。4月に行われたライブ「『前橋ウィッチーズ』ライブ 〜貴方が望むならOPEN〜 Chapter1」で披露したセットリストをギュッと詰め込んだような構成で、イントロから反応するファンの姿も見られた。

5人のパフォーマンスで一気に会場のボルテージを上げると、MCでも三波が「皆さんとマイティン(マイ)の気持ちを爆発させようと思います!」と、この日のライブで振り返る第4話・第5話の中心人物であるマイの名前を出しながらファンを煽る。これを受けた百瀬も「今日は過去イチ、最強に盛り上がらせますし、盛り上がってもらいたいなと思ってます!」とファンに向かって宣言した。アニメの放送も進み、今回が前橋ウィッチーズのライブ初参加だというファンも多数いることが、キャストからの問いかけで分かる。会場には女性エリアも設けられており、女性ファン、男性ファンそれぞれに向けてキャストたちが呼びかけると大きな歓声が返ってきていた。

MCが終わると前橋ウィッチーズ5人の「時を戻そう」の声で、マイと、彼女の年上の幼なじみである優愛との久しぶりの再会から始まる第4話の本編映像がスタート。ユイナたちの軽妙な掛け合いに笑いが起こる中、シリーズ構成・脚本を務める吉田恵里香の書き下ろし朗読劇ではさらなる笑い声が会場を包む。物語の隙間を埋める朗読劇ながら、前橋市の歌「赤城嶺に」が歌われるなど、キャストが生の掛け合いでファンを楽しませた。

一方で、マイの物語は第5話でハッピーエンドとは言えない結末を迎える。優愛とマイの名前がタイトルに入った第5話の挿入歌「You Are My World」を歌唱する場面では、アニメと同じく楽曲が途中でプツンと終わる演出が入れられ、より物語のビターな終わり方が強調された。エンディング曲「それぞれのドア」を歌い終わると、じっと楽曲を聴き入っていた観客からは大きな拍手が起こった。

ファンが第4話と第5話の感動を噛み締める中、改めて「盛り上がる準備できてます?」と百瀬が呼びかけると、第6話挿入歌の「無敵☆PAYAPAYA」でファンのテンションを一気に上げる。前髪に指を当てたり、招き猫のようなポーズを取ったりするかわいいダンスとハイテンションな曲調で会場を揺らし、ファンの「オン眉!」という掛け声もバッチリ決まっていた。続く、「絢爛SHOWTIME!!」ではカッコよさを全面に押し出したパフィーマンスで、前橋ウィッチーズのまた違った一面を見せる。そして本編ラストはこの日2度目の「それぞれのドア」で締めくくった。

「Chapter1」と同じく、「まえばし まえビシバシ」というファンのアンコールの声が響き、アンコールが始まるかと思ったところでステージ上のスクリーンには「新情報」の文字が。1stアルバム「アゲラタム」、さらに2ndアルバム「ゼラニウム」、サウンドトラックのリリースが一挙に発表され会場がどよめいた。改めて前橋ウィッチーズの5人が登壇すると大きな拍手が贈られる。第6話に登場する「無敵☆PAYAPAYA」の披露について百瀬は「5話までだと思ってたでしょう皆さん(笑)」とファンの驚きを察する。さらに本村が「でも期待してた人!」と呼びかけると大きな歓声が起き、「願い叶えられた!」と笑顔で喜んだ。

また百瀬は「You Are My World」が1番しか披露されなかったことについて「アニメの物語の中でやるってなったら、1番だけであることに意味がある」と自身の考えを話し、ファンからも同意の拍手が起こる。「ブツッと切れて、マイの思いが遮断される。その演出が合っていると思っているので、相談して1番だけになりました」とアニメの演出を尊重したことを明かした。

そして「皆さん2番以降聴きたいですよね!」と百瀬がファンを煽ると、この日一番の歓声が会場を包む。百瀬からマイのセリフ「よきよき」を引き出したところで、「You Are My World」ではなく、アルバムに収録されるという新曲「GAPPO&GAPPO」をサプライズで披露。思わぬフェイントだったが、アゲアゲなダンスチューンにすぐに盛り上がるファンたち。初披露にも関わらず、5人も言ってほしかったという「ガッポ、ガッポ、ガッポ」というコールが自然と起こっていた。

お待ちかねの「You Are My World」では百瀬の力強い歌声から曲がスタート。落ちサビで会場が暗転すると、マイのメンバーカラーである青色のペンライトの光が会場を染めた。歌い終わり涙する百瀬のもとへ春日、咲川、本村、三波が駆け寄って身を寄せ合う姿は、5人の絆をこの日一番感じさせる場面だった。百瀬は「皆さんが青いペンライトを振ってくださって。温かく見守ってくださっているのが歌い出しから分かりました。『You Are My World』を心で聴いてくださってありがとうございました」と満面の笑みでファンに感謝の言葉を贈った。

終盤の挨拶では春日が、「Chapter1」では咲川、「Chapter2」では百瀬が努力して、緊張している姿を横で見て来たことを伝え、「がんばったね」と百瀬へ視線を送る。さらにライブ前のやり取りを振り返りつつ「やっぱりチームワーク最高だなって思いますし、一緒にライブを盛り上げてくださった皆さんとのチームワークも大切にしたいと思います」と笑顔を見せた。

咲川は緊張している百瀬が袖に戻ると笑顔から真面目な顔になっていたことを明かし、百瀬から「言わないでよ!(笑)」とツッコまれる。続けて「すっごい真面目な顔をしていて。それがすっごいカッコよくて、頼もしくて。パフォーマンスでも帆南はとってもカッコよくて、私もそれに『ついていきます!』という気持ちで披露させていただくことができました」と百瀬への思いを語った。さらに2回目の「それぞれのドア」では、ステージに最後に残る百瀬に咲川がタッチして袖にはける演出があったことを伝え、「『Chapter1』から『Chapter2』へのバトンを渡すみたいですごくエモいなと思った」と、「Chapter1」で咲川演じるアズの物語を振り返ったことを踏まえての演出だったことを話した。

本村は咲川の挨拶を受けて「『貴方が望むならOPEN』はバトンをつないでいくライブになっています」と自身の思いを話す。さらに「『前橋ウィッチーズ』という作品の中で人と人のつながりは大切に描かれているテーマ。楽曲を皆さんにお届けしたり、朗読パートで皆さんと賑やかに合唱できたり楽しい時間も感動する時間も、皆さんの思い思いの時間を過ごしていただけるようなライブにもなっているなと思っています」とファンとの楽しいひと時を振り返りつつ、「これから5人が成長していく姿を見守っていってほしいなと思います」と呼びかけた。

「4話、5話が大好き」と話し始めた三波は、前橋ウィッチーズのメンバーに、マイが優愛に抱いているのと近い感情を持っていることを告白。「だからこそ今日のライブがすごい楽しみで。練習を見ているからこそどんなふうに(百瀬が)『You Are My World』を届けるんだろうと思っていたけど、今日が一番よかった!」と百瀬へ伝える。「笑顔なんだけど、どこか憂いを帯びた表情がすごい好き」と百瀬のパフォーマンスのよさを力説した。

最後に挨拶した百瀬は「私のがんばりを自分がしゃべる場所で『よかったよ』って伝えてくれる(メンバーの)愛が本当にうれしくて、それを受け取った皆さんも『よかったよ』と言ってくれるこの場所が本当に幸せです」とメンバーとファンへ感謝を伝える。また「1つ伝えたい」と切り出した百瀬は「人生で笑顔でいられないときもあると思うんです。『前橋ウィッチーズ』はそういう場面に遭遇したときに寄り添ってくれるアニメです」と作品への考えを話す。続けて「こうやってライブで会っているときは皆さんが笑顔でいられて、家に帰って仕事とか学校でつらいことがあったらアニメを観て。『前橋ウィッチーズ』と一緒に人生を歩んでいけたらいいなって」と話したところで、「プロポーズみたいだな(笑)」と自分の言葉選びに思わず笑ってしまい、メンバーからもマイのように「愛が重い」とツッコまれる。

改めて話し始めた百瀬は「4話、5話はビターエンドで終わってしまうお話。でもそのビターエンドが皆さんの救いになっていると思います。アニメが終わっても、私たちは皆さんの前で歌って踊って笑顔で居続けますので、いつまでも一緒に歩んでいけたらいいと思います」とファンへメッセージを贈り、「重い愛、受け取ってくれましたか?」と呼びかけると同意を示すように大きな歓声が返ってきていた。最後は「歌って踊って笑顔で居続ける」という宣言通り、「うちらの花屋は黙ってない!」を歌って踊り、イベントを明るく締めくくった。

なお「『前橋ウィッチーズ』ライブ 〜貴方が望むならOPEN〜Chapter2」の夜の部では配信も実施。視聴券はイープラスにて6月8日21時まで販売されている。


■ 「『前橋ウィッチーズ』ライブ 〜貴方が望むならOPEN〜 Chapter2」セットリスト
「スゴすぎ前橋ウィッチーズ!」
「夢よ、咲け!」
「シャボン・テンション!」
「You Are My World (Anime Size)」
「それぞれのドア (Anime Size)」
「無敵☆PAYAPAYA」
「絢爛SHOW TIME!!」(昼公演)
「MAKASETENE」(夜公演)
「それぞれのドア」

<アンコール>
「GAPPO&GAPPO」
「You Are My World」
「うちらの花屋は黙ってない!」(昼公演)
「1,2,3 Magic!」(夜公演)

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