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英語の国際テスト「TOEIC」を他人名義で受験したとして、警視庁野方署は6日、中国籍の京都大大学院2年、王立坤容疑者(27)=京都市左京区=を有印私文書偽造・同行使容疑で再逮捕した。捜査関係者への取材で判明した。
再逮捕容疑は、3月16日午後2時5〜35分ごろ、東京都新宿区の試験会場で、受験票を忘れたと説明し、受験番号や虚偽の身分証を提示して他人名義の受験票を作らせて、受験したとしている。王容疑者は黙秘しているという。
捜査関係者によると、この日、王容疑者は990点満点の試験で945点を取得。会場には、王容疑者と同じ住所で登録した受験生が約10人おり、王容疑者は何らかの手段で他の受験生に解答を伝えていたとみられる。警視庁は、他にも複数の試験で組織的なカンニングが繰り返されていたとみて調べる。
王容疑者は5月18日、東京都板橋区の試験会場に他人名義の身分証で侵入したとして建造物侵入容疑で逮捕され、有印私文書偽造・同行使容疑も加えられて送検された。スマートグラスやマスクに仕込んだ小型マイクなどが押収され、周囲の少なくとも10人に音声で解答を伝えようとしたとみられている。【菅健吾】
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