画像提供:マイナビニュース東武鉄道は6日、東上線池袋〜寄居間の全線開通から100周年を迎えることを記念し、8000型1編成を100年前の客車の色に塗装して7月13日から運転すると発表した。
東上線の前身である東上鉄道は、東上線の由来にもなっている「東京から上州(群馬県)」をめざし、1925年7月10日に小川町〜寄居間を延伸。これにより、八王子〜高崎間を結ぶ八高線に寄居駅で接続し、東京と上州をつないだ。
今年の7月10日に東上線の全線開通から100周年となることを受け、記念として小川町〜寄居間でおもに使用している8000型1編成を「ぶどう色1号」に塗装する。当時、東上鉄道で使用していた客車の色を再現するとのこと。8000型1編成の特別塗装に合わせ、車両撮影会と臨時ツアーをセットにしたツアー商品を発売するほか、記念スタンプラリーを実施し、記念乗車券やアクリルチャーム(トイカプセル)などを発売する。
特別塗装を施す車両は8000型の81111編成(4両編成)。2014年の東上線開業100周年時、往年の「セイジクリーム」色を塗装した車両でもある。今回、東上線全線が開通した1925年当時の客車の車両色「ぶどう色1号」に塗り替える予定だが、100年前の正確な記録がないため、文献等を参考にイメージしたカラーリングになるとのこと。塗装の実施は7月上旬とされ、運転開始は7月13日から。その後は当面運行予定となっている。
車両撮影会付きの臨時列車「東上線全線開通100周年記念ツアー」は、7月13日に森林公園駅で集合・受付を行い、森林公園検修区で「ぶどう色1号」の8000型と、臨時列車に使用する50090型の撮影会を実施。その後、森林公園検修区から50090型の臨時列車に乗車し、寄居駅経由で池袋駅に移動後、解散となる。「ぶどう色1号」の8000型と臨時列車の50090型にそれぞれ「開通100周年ヘッドマーク」を掲出し、撮影会の後も10月14日まで掲出予定とする。
ツアー特典として記念乗車証明証や「『さよならセイジクリーム8000型』下敷き」、ツアー限定の掛け紙付弁当を用意するほか、東上線の車両で使用していた前面・側面方向幕など55点を販売する「ツアー参加者限定ジャンク品販売会」に抽選で50名が参加できる。「クラブツーリズム鉄道部」のツアーとして実施され、200人の参加者を募集する。旅行代金は大人1万2,000円・小人1万円。販売開始は6月13日12時からとなる(時間は前後する場合がある)。
「東上線全線開通100周年記念スタンプラリー」は7月10日から8月31日まで実施。池袋駅、下板橋駅、川越駅、川越市駅、坂戸駅、小川町駅の計6駅にスタンプを設置し、関連商品のトイカプセルも期間限定で発売する。トイカプセルには新旧の東上線車両前面のアクリルチャームが入っており、1つ300円。販売数は7種類で合計3,000個。なくなり次第、終了となる。
6つのスタンプをすべて集めると、かつて東上線を運行していた特急電車方向幕と東上線全線開通100周年ヘッドマークを連結させたアクリルキーホルダーをプレゼント。7月10日から9月7日まで、池袋駅、川越駅、坂戸駅、志木駅の定期券発売所で景品の引換え(1人1つまで)を行う。なくなり次第、終了となる。全スタンプ達成賞に付属の応募シールを郵便はがきに貼って応募すると、東上線を運行した特急電車の愛称ヘッドマークのピンバッジセットを抽選でプレゼント。応募期限は9月12日(当日消印有効)とされている。
「東上線全線開通100周年記念乗車券」は、片道乗車券(硬券)2枚とオリジナル電車カード1枚付録のセット商品として発売。片道乗車券は「池袋駅から寄居ゆき(大人920円)」「みなみ寄居駅から小児80円区間」の2枚となる。7月10日から8月31日まで、池袋駅、下板橋駅、大山駅、上板橋駅、成増駅、和光市駅、朝霞台駅、志木駅、ふじみ野駅、川越駅、川越市駅、若葉駅、坂戸駅、東松山駅、森林公園駅、小川町駅、武州長瀬駅の計17駅と、ショッピングサイト「東武鉄道 TOBU MALL店」(7月10日12時から)で取り扱う。(木下健児)