福岡県みやま市の市立小学校で2024年、1年の男子児童(当時7歳)が給食のウズラの卵を喉に詰まらせて死亡した事故で、遺族は6日、同市に6000万円の損害賠償を求めて福岡地裁柳川支部に提訴した。
訴状などによると、男児は24年2月26日、給食のみそおでんに入っていたウズラの卵を喉に詰まらせ、吐きそうなそぶりを見せたため、養護教諭らが背中をたたくなどしたが、搬送先の病院で死亡が確認された。
遺族側は「喉に詰まらせやすいウズラに注意して食べるよう伝えるなどしていれば、重大事故を回避できた可能性があったのに怠った」などとして、教職員には注意義務違反や重大な過失があると訴えている。
亡くなった男児の父親は提訴後に開いた記者会見で、市や学校から納得できる説明や謝罪を受けていないと主張。「学校に行くのが大好きで祖父母を大事にする優しい子だった。息子を返してほしい」と語った。
6日、みやま市と同市教育委員会は連名で「遺族の訴えを真摯(しんし)に受け止め、訴状が届き次第内容を確認のうえ、適切に対応する」とするコメントを出した。【森永亨】
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