死亡男児の父、市を提訴=給食でウズラ卵詰まらせる―福岡地裁支部
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2025年06月06日 19:02 時事通信社

福岡県みやま市の小学校で昨年2月、1年生の男子児童=当時(7)=が給食で出されたウズラの卵を喉に詰まらせ死亡した事故で、40代の父親は6日、市を相手に慰謝料など計6000万円の損害賠償を求めて福岡地裁柳川支部に提訴した。父親と代理人弁護士が記者会見し、明らかにした。
父親は訴状で、2015年に大阪市で同様の死亡事故が起きていたことから、担任教諭には児童の食べ方に注意すべき義務があったのに、ウズラの卵を喉に詰まらせる危険性を認識せず、児童を指導しなかったと主張。校長には担任教諭に対して指導を怠った過失責任があるほか、適切な救命措置が行われなかったなどと訴えた。
父親は「なぜ息子が死ななければならなかったのか。納得できるような説明を受けていないので、裁判に踏み込むことにした」と話した。
事故は昨年2月26日午後0時半すぎに発生。119番で駆け付けた救急隊員が口の中からウズラの卵を取り出したが、男子児童は搬送先の病院で死亡した。
松嶋盛人・みやま市長の話 遺族の訴えを真摯(しんし)に受け止めるとともに、訴状が届き次第、内容を確認し適切に対応する。
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