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2025年06月06日 19:50 ニコニコニュース
今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『【ゴンベ・チンパンジー戦争】人間のように計画的に戦争をするチンパンジー』というジオチャンさんの動画です。
投稿者のジオチャンさんは、動物にまつわる解説動画を投稿しています。
今回の動画では、チンパンジーの群れが4年間にわたり敵対する群れを襲撃し続けた事例を紹介します。
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「4年戦争」とも呼ばれるこの出来事が起きたのはタンザニア、ゴンベ渓流国立公園だそうです。
きっかけとなったのは、群れのリーダーである「リーキー」が亡くなったこと。
新たなリーダーとして「ハンフリー」が群れをまとめることになりますが、これに反感を持つものもいました。
特に「チャーリー」と「ヒュー」の兄弟が強く反発し、群れの中で問題を起こし始めたといいます。
結果、ハンフリー派とチャーリー・ヒュー派で群れが分裂。2つの群れは敵対することになります。
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チャーリーとヒューを中心とした群れは「カハマ」と呼ばれ南に縄張りを作りました。
一方、北に留まったハンフリー派の群れは「カサケラ」と呼ばれました。
そして、1974年1月7日。最初の被害者が出ます。
カハマグループに属するオスチンパンジー「ゴディ」の食事中を狙い、カサケラグループのチンパンジーたち6頭が襲撃。
ゴディを殺害すると、枝を引きずったり投げたりして騒々しく喜んだそうです。
その後も、集団での襲撃は4年にわたり続いたとのこと。
カハマグループのオスは、ゴディのあとも「ディー」、「ヒュー」というチンパンジーが次々と殺害されていきます。
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その次に狙われたのは最年長のオスで、尊敬を集めていた「ゴライアス」でした。
ゴライアスは襲撃者に対して、平和的に解決しようとしたと言います。
しかし、その優しさは報いられることなく、彼もまた殺害されてしまいます。
その後の襲撃で「チャーリー」が死亡。病気で身体が不自由な「ウィリーウォリー」が行方不明になると、カハマグループに属する大人のオスは「スニフ」ただ1頭になりました。
スニフは他の群れに逃げ込んで安全を確保しようとしますが、それでも襲撃を受けて死亡してしまいます。
戦えるオスを失ったカハマグループは縄張りを奪われました。
メスたちは1頭が殺害され、2頭が行方不明になり生き残ったチンパンジーたちはカサケラグループに暴力的に支配されたと言います。
こうして1つの群れから分裂したカハマグループとカサケラグループは、また1つの群れに戻りました。
こうして縄張りとメスを手に入れたカサケラグループですが、その後、別の群れが南から移動して来たため北上します。
さらに北からも別の群れが縄張りを拡大したため衝突。
結果、カサケラグループは多くの縄張りを失ったそうです。
当時、温厚だと考えられていたチンパンジーが「集団で計画的に他の群れのオスを殺害する」という出来事は、衝動的な攻撃ではなく明確な意思で起こされた「戦争」として記録されたようです。
チンパンジーの賢さと人間にも似たある種の怖さを感じさせるエピソードでした。
興味がわいた方は、ぜひ下記のリンクから動画でもお楽しみください。
視聴者のコメント
戦争て人間じゃなくてもするんやなぁ
がっつり作戦練ってるもんな・・・
ニホンザルでも似たようなことあるぞ
うーん、ギャング
分離独立勢力を消滅させたら今度は大国の草刈り場となったでごザル
▼動画はこちらから視聴できます▼
『【ゴンベ・チンパンジー戦争】人間のように計画的に戦争をするチンパンジー』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm45046776
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