【安田記念】3年ぶりコンビで雪辱なるか ソウルラッシュに期待/長岡一也

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2025年06月07日 12:00  netkeiba

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長岡一也さん(フリーアナウンサー)
【長岡一也=コラム「競馬白書」】

◆古豪の対抗には活気ある4歳馬を

 安田記念は東京のマイル戦という条件にかなう馬の活躍の場でもあり、複数回上位を占めるものの存在が目立っている。前の年に勝ち馬からそう遅れを取らなかった馬は、かなりの高い確率で上位に来ている。そこで注目されるのが、昨年3着のソウルラッシュということになる。これまで安田記念には3年連続出走していて、3年前が13着、2年前が9着、そして昨年が0秒1差の3着だから、今年7歳とはいえ、年齢を重ねて充実度を増してきた。昨秋にはマイルCSを勝ってGI馬となり、今年はドバイターフで香港最強で昨年の安田記念を勝つなどG1・10勝のロマンチックウォリアーをせり落として、1800米にも対応し、充実ぶりを見せていた。

 このソウルラッシュが初めてマイルを走ったのが3歳の12月の1勝級のレースで、ここからずっとマイルばかりで4連勝し、4歳の4月にマイラーズCで重賞を初めて勝っていた。この4連勝したときのコンビが浜中騎手で、マイラーとして覚醒させてときのコンビが、その時以来久々に登場したことになる。東京の芝はこれまで6戦して2度の富士Sの2着があるが、まだ勝ってはいない。丸3年マイルばかり走って、ついにドバイターフで1ハロンの延長に対応できた底力が、3年ぶりのコンビで昨年3着の雪辱を果たすと期待することにした。

 古豪を本命にして、次に考えたいのが4歳馬だ。この春の4歳勢は天皇賞(春)で1〜4着、ヴィクトリアマイルで1、2着を独占して活気がある。この結果からこの世代が一歩リードしているという見方も、あながち的外れとは言えないだろう。

 この4歳馬の中では、1600米から1800米で5戦5勝、しかも今回騎乗するルメール騎手とのコンビで重賞3勝を含む4戦4勝のシックスペンスだろう。前走の大阪杯は厳しい流れの中先行グループにいて、息切れして7着に終わったが、それでも勝ち馬とは0秒4差で、2走前に中山記念でソウルラッシュを負かした実力が発揮できれば、当然有力馬の一頭と言える。

 その他の4歳馬にも魅力的なものが多く迷うところだが、同じコースの東京新聞杯で後方から外目を追走し、直線あっさり抜き去った鬼脚で勝ったウォーターリヒトを。東京でこそ本領発揮できるので、その伸び盛りの勢いにかけてみたい。そして、朝日杯FSとNHKマイルCでGI2勝しているジャンタルマンタルも国内のマイル戦ならマークしたい。

 安田記念は馬場が良ければ平均より速いペースになっている。それもあってか、この7年、牝馬が連続して連帯を果たしている。今年は紅一点だが、ブレイディヴェーグはどうだろうか。とにかく瞬発力を活かす競馬に徹することで、もしかしたら上位に食い込むチャンスをつかむかもしれない。牝馬の連対記録を意識して注目してみたい。

「これでもか すごみを増した マイル王」

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