川崎Fでは2年半プレーした瀬川 [写真]=兼子愼一郎 柏レイソルは7日、川崎フロンターレからMF瀬川祐輔が完全移籍加入することを発表した。柏での背番号は「20」に決まっている。
瀬川は1994年2月7日生まれの現在31歳。明治大学を経て、2016年にザスパクサツ群馬(現:ザスパ群馬)に入団した。群馬ではルーキーイヤーにJ2リーグ全42試合のピッチに立って3ゴールを挙げるなど、大黒柱として活躍。翌年には大宮アルディージャへ完全移籍し、J1リーグへステップアップを果たした。2018年には柏へ完全移籍加入。4シーズンにわたってプレーし、公式戦通算124試合出場26ゴールを記録した。
2022シーズンは湘南ベルマーレで活躍し、2023年には川崎Fへ完全移籍加入。ここまでの2年半で96試合出場11得点をマークした。2023年には天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権大会の優勝に貢献。2025明治安田J1リーグでは8試合に出場して1得点を挙げているものの、うち途中出場は7試合と、出場時間は限定されていた。
2年半を過ごした川崎Fを離れることが決まり、瀬川はクラブを通してコメントを発表。在籍期間を振り返って率直な心境を吐露するとともに、次のように感謝の言葉を残した。
「柏レイソルに移籍することになりました。まずはじめに、選手、スタッフ、サポーター、そしてフロンターレに関わるすべての皆様、たくさん支えていただいて、本当にありがとうございました。フロンターレで過ごした2年半、どれだけの勝利に貢献できたのか、どれだけ自分のプレーを見せられたのか、思い返しても本当に悔しい気持ちでいっぱいです」
「しかし、この悔しい気持ちは、僕をたくさん成長させてくれました。課題に向き合って取り組む大切さ、どんな状況でもひた向きにやり続けることの大切さを再確認できました。だからこそ(5月の)浦和戦のゴールは、サッカー人生の中でも一番うれしかったゴールになった気がします」
「最後になりますが、フロンターレに来て、天皇杯で優勝できたこと、ACLEで準優勝できたこと、そして何より、すばらしい仲間たちと出会えたことは、僕の人生の大きな財産です。川崎フロンターレが大好きになりました。あらためて、2年半、本当にありがとうございました」
また、2021シーズン以来の復帰が決まった柏を通しては、「4年ぶりに帰ってきました。レイソルを優勝させることしか考えていません。レイソルのために最後まで闘い続けます。これからよろしくお願いします」と力強く意気込んだ。
2025明治安田J1リーグ第19節終了時点で、柏は9勝7分3敗の成績を残し、勝ち点「34」を獲得。現在の順位は4位につけているが、消化試合数が2つ多い3位の浦和レッズ、1つ多い2位の京都サンガF.C.とは勝ち点で並んでいる。首位を走る鹿島アントラーズとは勝ち点が「6」離れており、リーグ後半戦で巻き返しを狙う。一方で、川崎Fは18試合を消化して7勝8分3敗の勝ち点「29」で7位につける。
【ハイライト動画】瀬川が「サッカー人生の中でも一番うれしかったゴール」と語る浦和戦