柏に完全移籍加入を果たした馬場(写真は2025年4月撮影) [写真]=J.LEAGUE 柏レイソルは7日、北海道コンサドーレ札幌からDF馬場晴也が完全移籍加入することを発表した。柏での背番号は「88」に決まっている。
馬場は2001年10月24日生まれの現在23歳。東京ヴェルディユースで育成を受け、2020シーズンには同クラブのトップチームに昇格を果たした。2023シーズンからは札幌でプレー。ここまで公式戦通算84試合に出場して2ゴール5アシストをマークした。2025明治安田J2リーグでは9試合に出場しているものの、4月12日に行われた第9節水戸ホーリーホック戦(●1−3)で退場処分を受けて以降は、メンバーから外れる日々が続いていた。
2年半を過ごした札幌を離れることが決まり、馬場はクラブを通してコメントを発表。次のように感謝の言葉を残した。
「リリースにもある通り、このたび柏レイソルに移籍することになりました。シーズン途中で移籍することとなり皆さまには、大変申し訳なく思っています。オファーを頂いた時に、すごく悩みましたがJ1でプレーをしたいという自分の気持ちが大きく移籍を決断しました」
「2023年に移籍してきてから、とても幸せな日々を過ごすことができました。幸せな日々を過ごすことができたのは、チームメイトやスタッフ、熱いサポーターの皆さまやいつもご支援いただいているパートナー企業の皆さまのお陰です。いつかまたスタジアムでお会いできる日を心から楽しみにしています。本当にありがとうございました」
また、新天地となる柏を通しては、同クラブで長らく活躍した名DFの名前も挙げ、次のように意気込みを明かした。
「北海道コンサドーレ札幌より移籍してきました馬場晴也です。自分が1番尊敬している近藤直也さんのような選手に少しでも近付けるように、必死に戦っていきます。応援の方、よろしくお願いいたします」
2025明治安田J1リーグ第19節終了時点で、柏は9勝7分3敗の成績を残し、勝ち点「34」を獲得。現在の順位は4位だが、消化試合数が2つ多い3位の浦和レッズ、1つ多い2位の京都サンガF.C.とは勝ち点で並んでいる。首位を走る鹿島アントラーズとは勝ち点が「6」離れており、リーグ後半戦で巻き返しを狙う。一方で、札幌は2025明治安田J2リーグ第18節終了時点で、6勝3分9敗の勝ち点「21」で12位につけている。
なお、柏は同日付で川崎フロンターレからMF瀬川祐輔の完全移籍加入も発表。14年ぶりのJ1優勝に向けて、怒涛の戦力強化を敢行している。
通常のシーズンであればこのタイミングでの移籍は実行されないものの、2025シーズンは6月14日から7月13日にかけてFIFAクラブワールドカップ2025がアメリカ合衆国で開催されるため、クラブW杯に出場するチームだけでなく、全クラブが対象となる特別登録期間が設置。6月1〜10日に設定された特別登録期間に選手補強が可能となった。今回、柏の瀬川および馬場獲得は、特別登録期間を利用して実行されたオペレーションとなる。
【ハイライト動画】第9節水戸戦が馬場にとって札幌で最後の公式戦出場に