限定公開( 1 )
<テニス全仏オープン>◇7日◇パリ・ローランギャロス◇車いすの部・男子シングルス決勝
第1シードの小田凱人(東海理化)が、史上2人目の3連覇を成し遂げた。第2シードのアルフィー・ヒューエット(27=英国)と顔を合わせ、第1セットを6−4で先取。第2セットは大熱戦の末に7−6(タイブレーク8−6)で制した。
その瞬間、両拳を握り、天に向かって雄たけびを上げる。最後はラケットをギターに見立てて、派手にかき鳴らし、グランドスラム(4大大会)5度目Vの喜びを爆発させた。昨年のこの大会以来1年ぶりの戴冠だった。
第1セットは4−4からの第9ゲームで3度目のブレークを奪い、きっちり第10ゲームも取り切った。
第2ゲームは一時5−3とリードしたが、ブレークし合う展開で6−6。今大会、自身初のタイブレークに入ったが、しっかり8−6でものにして7−6で頂点に立った。直近1月の全豪オープン(オーストラリア)決勝でストレート負けしていた好敵手に、きっちり借りを返した。
|
|
V3を祝福された表彰式では「10連覇」を宣言。次の通り、英語と日本語で優勝インタビューで語った。
英語「まず最初に、いつもありがとうございます。本当にありがとう。ここに来てくれた、みんな、ありがとう。パリでプレーするのは、いつも特別なんだ。なぜなら、日本の漢字で言うと、僕の名前(凱)はパリを象徴する建物(凱旋門)から取られているから。本当にありがとうございます」
日本語「WOWOWさんのカメラ含め、応援ありがとうございました。たくさんの日本人の方々とか、子供たちとか、今日も見られたし、その前で3連覇できて良かったです。最後の方は、何か疲れてたんで、ホッとしています。またこの大会で、はい。『10連覇』目指して頑張ります!」
2007〜10年に4連覇を達成した国枝慎吾さん以来の快挙。昨年9月のパリ・パラリンピック男子シングルスで金メダルを獲得した、思い出の赤土の上で「師匠」を超える5連覇どころか、壮大な大台を宣言した。まだ19歳、可能性は無限大だ。
男子ダブルス決勝にも進出しており、ステファン・ウデ(フランス)と組んでヒューエット、ゴードン・リード組(英国)と対戦。2冠を狙う。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。