「予想外だった」日本代表入り…三戸舜介、オランダで得た武器をひっさげデビューを狙う

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2025年06月07日 22:29  サッカーキング

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 日本代表は7日、FIFAワールドカップ26アジア最終予選・グループC第10節のインドネシア代表戦に向けて、大阪府内で調整を実施。練習後、MF三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム/オランダ)が報道陣の取材に応じ、日本代表に初招集された上での正直な思いや、今後に向けての意気込みなどを語った。

 三戸にとって、日本代表に招集されるのは今回が初のことだが、自分自身は「予想外でしたし、A代表はまったくイメージしなかったというか、現実的じゃなかった」と正直な思いを口にする。こう考えていたのは、MF三笘薫(ブライトン/イングランド)、MF中村敬斗(スタッド・ランス/フランス)、FW前田大然(セルティック/スコットランド)など、自らと同じポジションに豊富なタレントが揃っているからだ。

 今回はその他ポジションでも“常連組”と呼べる選手の招集は一部に限定されており、そのなかで三戸にチャンスが巡ってきた形だ。それでも、三戸は日本代表のトレーニングに参加してみての所感を「常連組の人たちはいないですが、A代表に呼ばれるほどの選手たちなんで、やっぱりクオリティや強度は高い。ちょっと疲れました(笑)」と明かす。「正直、今回(日本代表に)入れたからと言って、ワールドカップが現実的になってきたわけではない」と本音も漏らしたが、「ただ、このタイミングで入れたのは、来季の自分が自チームで良いスタートを切るきっかけになると思います。ここから、自分の代表生活を変えていければ」とも話しており、今回のチャンス懸ける思いは強い。

 5日にアウェイで行われたオーストラリア代表戦は、90分の失点により0−1でタイムアップ。日本代表2次予選を含めて、今予選初黒星を喫した。三戸は同試合でメンバーに入りながらも出番が回ってこなかったが、ベンチから見ていたなかで、特に注視していたのは左ウイングバック(WB)のMF俵積田晃太(FC東京)。自らが起用される可能性が高いポジションを左WBだと感じていたからであり、「前半から俵積田選手が仕掛けていった場面などを見て、実際に試合に出た場合のイメージを膨らませていました」と振り返る。

 アルビレックス新潟に在籍していた時は両サイドだけでなく、2列目の中央で起用されることもあったが、オランダへ渡ってからの起用ポジションは両ウイング(WG)が主となっている。絶対的主軸の立ち位置を掴んだ2024−25シーズンの後半戦は左WGでの起用が続いたが、その中で監督から求められていたのは「上下動と運動量」だという。日本代表が採用する「3−4−2−1」のシステムで左WBを務める場合も、これらの要素は必要不可欠となるが、「向こうでやっている分、代表でも何かできることはあると思っています」と口にした。

 現在、日本代表は最終予選で2試合連続無得点と、ゴールから遠ざかっている。「カットインからのシュート、引いた相手をこじ開けるためのロングシュート、それから裏抜けは自分の特長」と語る三戸は、10日に控えたインドネシア代表戦でチャンスを得られたならば、まずは「シュートまで持ち込む場面を見せていきたい」と意気込む。「何かしらの結果、数字を残したいですし、『自分はこういうことできるんだ』ってところを見せたいなと思います」と話したとおり、オーストラリア代表戦で膨らませたイメージを、今度は実戦でぶつける機会を心待ちにしている。


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