
■MLB カージナルス−ドジャース(日本時間8日、ブッシュ・スタジアム)
ドジャースの山本由伸(26)が敵地でのカージナルス戦に今季13度目の先発、6回、94球を投げて、被安打4、奪三振9、四死球3、失点0、防御率は2.39から2.20。前回の自己最短での降板からしっかり調整し、カーブ・スプリットを効果的に使い好投、味方の援護なく勝敗は付かなかった。
前回2日のヤンキース戦では今季最多となる3回2/3を投げて4失点。「何とか立て直そうとしたけど、最後まであまり良くなかった」と話した。カージナルス戦は昨季、3月30日以来、2度目の登板となった。
小雨が降る中のブッシュ・スタジアム初のマウンドとなった1回、1番・L.ヌートバー(27)との初対戦はカウント0−2からスプリットで空振り三振、しかし、2番・M.ウィン(23)にセンター前ヒット、3番・B.ドノバン(28)には四球と1死一、二塁のピンチを招いたが、4番・W.コントレラス(33)をショートゴロ、続く5番・A.バールソン(26)の時に1塁走者が飛び出して、挟殺プレーとなったが3塁走者が3フィートラインをオーバーしてアウト、無失点に抑えた。
2回は簡単に2死を奪ったが、7番・N.ゴーマン(25)から連打を浴びると、9番・V.スコット(24)には今季2つ目の死球で2死満塁とピンチを迎えた。打席には1番・ヌートバー、カウント1−0から2球連続スプリットで空振りを奪うと、最後もスプリットで空振り三振、ヌートバーはヘルメットを叩きつけて悔しさを表し、山本はスプリットの連投でピンチを脱した。
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2イニング連続で得点圏に走者を許していた山本だったが3回、先頭の2番・ウィンをレフトフライに打ち取ると、3番・ドノバンは高めのストレートで空振り三振、ストライク先行で2死を奪うと、4番・コントレラスはカウント2−0からセンターフライと上位打線を3者凡退に抑えた。
4回には1死から6番・ヘレーラをカーブで、7番・ゴーマンをスプリットで2者連続の空振り三振とリズムを作った。ここまで山本登板の試合では平均2.8得点とメジャー3番目に少ない援護となっている打線、5回には無死二塁の場面で1番・大谷翔平(30)はセンターフライ、2番・ベッツ(32)はファーストゴロ、3番・F.フリーマン(35)もファーストゴロと“MVPトリオ”でも得点圏で点が奪えなかった。
0対0の5回、援護のない山本は先頭打者に四球を与えると、1死から1番・ヌートバーにレフト前ヒット、1死一、二塁のピンチを招いたが、2番・ウィンをスプリットで空振り三振、3番・ドノバンもスプリットでセカンドゴロと勝負の場面でスプリットが有効に効いていた。
ドジャースは6回、無死一、二塁のチャンスで6番・A.パヘス(24)が見逃し三振、代打のE.ヘルナンデス(33)も空振り三振、続くT.エドマン(30)はセンターフライとまたも得点が奪えず。
その裏、マウンドに上がった山本は4番・コントレラスをカーブで空振り三振、5番・バールソンの打球は二遊間へ、痛烈なゴロをショート・ベッツがダイビングキャッチで好プレー、守備で山本を助けた。
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ドジャースは7回、先頭の9番・キムが内野安打で出塁、1番・大谷に期待されたが、ショートフライ、続くベッツはピッチャー強襲のヒットで無死一、二塁も3番・フリーマンがセカンドゴロダブルプレー、3度目のチャンスでも山本に点を取ってあげられず、前日から16イニング無得点となった。
山本は6回、94球を投げて、被安打4、奪三振9、四死球3、失点0、防御率は2.39から2.20。味方の援護に恵まれずに勝敗は付かなかった。