政治の世界では、たった一言の失言が命取りになることもある。にもかかわらず、軽率な発言や不適切なコメントを繰り返す議員たちは後を絶たない――。
自民党の江藤拓前農林水産大臣(64)は、5月18日に佐賀市で行われた政治資金パーティの講演会のなかで、「私はコメは買ったことはありません。支援者の方々がたくさんコメをくださる。売るほどあります、私の家の食品庫には」などと発言。記録的なコメ不足により、米価がかつてないほど高騰し、国民が生活にあえぐなかの呆れた発言には、日本中から批判が殺到する事態に。石破茂首相はすぐさま陳謝し、江藤氏は事実上の更迭となり、失言からわずか3日後には小泉進次郎氏が新たな農相に就任した。
こうした失言は世間から反感を買うだけでなく、ときには外交問題へ発展することもあるため、失言の多い議員にはうんざりしている人もいるだろう。そこで本誌はWEBアンケートツール「Freeasy」にて、20〜60歳の男女500人を対象に「辞めてほしい失言議員」についてアンケート調査を実施した。
第3位は元演歌歌手の中条きよし氏(79)。
ヒット曲『うそ』などで知られる元演歌歌手の中条。時代劇『新・必殺仕事人』(テレビ朝日系)にもレギュラー出演するなど俳優としても活躍しており、2022年の参院選で初当選を果たした。しかし同年、国会質疑の場で突如自身の新曲やディナーショーをPR。これには与野党や世間から批判の声が噴出し、所属する日本維新の会から厳重注意処分を受けている。
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さらに2023年には、約313万円の年金保険料未納が発覚。日本年金機構からの督促にも「年金なんていらない、払わない」と主張したことが週刊誌によって報じられ、SNS上でも《国会議員として素養はゼロ》など批判的な声が多くあがった。
《芸能人気質がぬけていないと感じるので》
《議員の資質がない》
《真摯に政治活動をする国会の委員会の席上で、自分の新曲の宣伝をするなど言語道断》
《政治のことをよくわかってなさそう》
第2位は自民党前衆院議員の杉田水脈氏(58)。
杉田氏について多く寄せられているのが、議員時代の差別的発言を問題視する声だ。月刊誌でLGBTのカップルを《生産性がない》と評したことや、女性への暴力や性犯罪について《女性はいくらでもウソをつけます》などと発言したことについて、疑問を抱いている人が少なくなかった。
また、2016年に国連女性差別撤廃委員会の会議に出席した際は、傍聴に来たアイヌの民族衣装やチマ・チョゴリを着た女性に対し、ブログ内で《チマ・チョゴリやアイヌ民族のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります》などと発信。札幌・大阪の法務局から人権侵害の認定を受けている。2024年の衆議院議員選挙では、比例単独候補としての立候補を辞退した杉田氏だが、今年夏に行われる参議院議員選挙には自民党公認候補として立候補を表明している。
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《差別的な発言が多いので印象が良くありません》
《議員としての資質を疑う発言が多すぎ》
《同じ女性として、はずかしい発言が多すぎるから》
《差別発言が多く国会議員の器ではないので》
第1位はかつて総理大臣も経験した麻生太郎氏(84)。
大久保利通の子孫であり、母方の祖父は吉田茂、さらに天皇陛下や皇族が遠縁にあたるというセレブな家柄の麻生氏。そのためか、麻生氏の発言は《国民を見下しているように感じる》という声があがっていた。1979年の衆議院選挙に初出馬した際、選挙演説で開口一番「下々の皆さん」と言い放ったのは有名なエピソードだ。
ほかにも「子どもを産まなかったほうが問題」や「ナチス政権の手口に学んだらどうか」など、これまでに多くの失言を繰り返してきた麻生。2024年には福岡県での講演会で上川陽子元外務大臣(72)について触れ、容姿に言及したり、「カミムラ」と名前を複数回間違える場面も。現在は自民党の最高顧問を務める麻生氏だが、年齢も80代半ばということもあり、そろそろ引き際なのでは……と感じている人が多いようだ。
《失言を何度も繰り返しているのに堂々としているから》
《失言が多すぎる》
《高齢になっているので後継者に後を託してほしい》
《総理大臣をして家計も裕福であるため下々のことを見下げた発言が多く、今の世間の事情をあまり把握できていない》
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